7月7日、韓国の自由北韓運動連合が北朝鮮に向けて飛ばした大型風船(画像提供:wowkorea)
7月7日、韓国の自由北韓運動連合が北朝鮮に向けて飛ばした大型風船(画像提供:wowkorea)
韓国の脱北者団体が北朝鮮に医薬品やビラを散布したことに対し、北朝鮮は「新型コロナウイルス感染症が拡散した原因は、韓国から飛んできたビラと関係がある」と主張し「代価を支払わせる」と批判した。

きょう(16日)北朝鮮の対外用週間紙“統一新報”は「先日、自由北韓運動連合(韓国の脱北者団体)などは、反共和国のビラと汚い物の入った大型風船を再び飛ばした事実を公開した」とし「とうてい許すことのできない公然とした対決妄動だ」と非難した。

自由北韓運動連合は「先月5日にキョンギド(京畿道)のポチョン(抱川)、先月28日にはインチョン(仁川)のカンファ(江華)郡につづき、今月6日には京畿道のキンポ(金浦)でも、対北ビラとマスクなどの入った風船を北朝鮮側に飛ばした」と主張した。

統一新報は「国家非常防疫司令部の調査によると、共和国の国境内に流入された新型コロナ感染症の発病地域が、軍事境界線と近い地域だと確証された」とし「これは、共和国の国境内に拡散された悪性感染症が脱北者のゴミのビラ散布の妄動と無関係でないことを示している」と非難した。

また「反共和国のビラ散布の妄動が続くのであれば、ユン・ソギョル(尹錫悦)逆賊徒党はその代価を支払うようになるということをはっきり知らなければならない」とし「2年前に断行した北南共同連絡事務所の爆破程度では収まらないだろう」と警告した。

しかし「南(韓国)側は、ビラ散布を捜査せずあおっている」という北朝鮮の主張とは異なり、韓国のソウル警察庁は自由北韓運動連合を南北関係発展法(対北ビラ禁止法)の違反容疑で立件前調査をしている。また、4月25~26日のビラ散布についてはすでに立件した状態である。

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