日米財務長官「ロシアに共同対応」、急激な円安解決策を模索

アメリカと日本が対ロシア経済制裁を強化し、急激な円・ドル為替レート変動と関連して協力案を模索することにした。

日本経済新聞などによると、ジャネット・イエレン財務長官と鈴木俊一日本財務相は、約1時間30分間の会談後、共同声明を発表し「アメリカと日本はロシアのウクライナ侵攻に対して共同対応し、外国為替市場の動向と関連して主要7カ国（G7）合意に従って『適切に』協力する」と明らかにした。 両財務長官が会合したのは4月以来、今回が2回目となる。

鈴木財務相は記者団に「ロシア侵略にともなう経済的影響が円・ドル為替レート変動性を高めている。 急激な円安を懸念しているという日本の立場をイエレン長官に伝えた」と説明した。

両長官は同日、ロシアに対する経済制裁を強化するための対策なども話し合った。これに先立ち、先月末にドイツで開かれたG7首脳会議で、ロシア産原油に価格上限を設ける案に合意している。

鈴木財務相は「難しい課題がたくさんあるが、日米が連携を強化し核心的な役割を果たすことが重要だ」と強調した。イエレン長官は「安倍晋三元首相が残した遺志の一つが日米間の緊密な連携だ。その精神を継承して両国関係を育てていきたい」と話した。