青いグラフが尹大統領の支持率、赤いグラフが不支持率(リアルメーター提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
青いグラフが尹大統領の支持率、赤いグラフが不支持率(リアルメーター提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国世論調査会社のリアルメーターが11日に発表した調査結果によると、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の支持率は前週比7.4ポイント下落の37.0%、不支持率は6.8ポイント上昇の57.0%となった。尹大統領の5月10日の就任後、同社の調査で支持率が40%を割り込んだのは初めて。

 性接待を受けた証拠の隠滅を教唆した疑惑で李俊錫(イ・ジュンソク)党代表に対する懲戒処分を決めた保守系与党「国民の力」の一連の状況が反映された結果とみられる。8日に発表された韓国ギャラップの調査結果でも尹大統領の支持率は40%を下回った。

 リアルメーター関係者は尹大統領が北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席するためスペインを訪問した際、民間人である尹氏夫妻の知人が同行した問題や尹大統領の親戚が大統領室で勤務している問題などが支持率下落の要因とみられると分析した。また、尹大統領の支持率が国民の力の支持率を下回ったのは中核支持層が大統領と党を分離して評価する兆候であり、同支持層の離脱を示す現象だと分析。国民の力の李代表を巡る問題まで考慮すれば「非常に危険なシグナル」と指摘した。

 尹大統領の支持率は6月第1週の52.1%から第2週と第3週は48.0%、第4週は46.6%、第5週は44.4%と下落を続けた。一方、不支持率は6月第1週の40.3%から第2週は44.2%、第3週は45.4%、第4週は47.7%、第5週は50.2%と上昇を続けた。

 政党支持率は国民の力が前週より2.6ポイント下落の40.9%、革新系最大野党「共に民主党」は1.5ポイント上昇の41.8%だった。共に民主党の支持率が国民の力を上回るのは3月第5週以来、14週ぶりとなる。リアルメーター関係者は李代表を巡って与党内の対立が激化し、支持率が下落し続けていると指摘。また李代表が懲戒処分について承服できないと表明しており、同問題の影響が長く続くとの見通しを示した。

 革新系野党「正義党」の支持率は1.0ポイント下がった3.4%となった。

 調査は4~8日、全国の18歳以上の2525人を対象に実施された。


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