尹派と見られる一部の議員から提起されている臨時全党大会や非常対策委員会の運営など、次期指導体制のシナリオは李代表の辞任を前提にしている。それだけに、懲戒処分を理由に李代表の辞退を圧迫し、その水位を今後も高めていくものとみられる。
9日、尹派の某議員が李代表に対して「政治流浪者になる可能性もある」と評価した。李代表が同委員会の懲戒処分に対して不服して世論戦を続ける場合、政治生命が危うくなるという趣旨の発言と受け取れる。
同議員は「早く李代表の進退が明確にされるべきだ。次の総選挙まで約1年10か月残っている。しかし、今のような摩擦が続けば収拾する時間がない」と述べた。
しかし、このような辞退の圧迫に対しても、李代表はひとまず辛抱し、我慢し続けるとみられる。
李代表は前日KBSのラジオ番組で「今後どのように対応するのか」という司会者の質問に、「倫理委員会の規定を見れば、懲戒処分権というのが党代表にある。私はこの部分(倫理委員会の決定)において、納得できる状況ではない。懲戒処分を保留するつもり」と説明した。
続いて「党代表から退くつもりはないか」という質問には、「そのつもりはない。再審とか、なんらかの措置を取る」と予告している。
しかし、尹派と見られている同党のクォン・ソンドン(権性東)院内代表が李代表のこのような主張にブレーキをかけ、「党憲・党規」の解釈を巡って神経戦が過熱している。
このような与党内の摩擦について、「内輪もめだ」と批判の声も高まっている。
国民日報の9日付社説では「与党の内輪もめを見物しなければならない国民は虚しいばかりだ。政権の序盤、国政懸案が山積しているのに、内部権力争いにだけ血眼になっている。大統領の国政運営を後押ししなければならない与党の内輪もめが支持率の下落を招いた。事態の早期収拾に失敗すれば、国民の怒りはさらに高まるだろう」と警告した。
韓国日報の社説でも「ただでさえ民生が難しいときに、与党が総選挙の公認権を巡り党権闘争に埋没するのは恥ずかしいことだ。性接待疑惑にまきこまれた李代表はもちろん、代表を追い出すように見られている尹派全員が自重し、国民に公式謝罪してほしい」と求めた。
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