倫理委員会は同日未明、李氏が性接待を受けた証拠の隠滅を教唆したとの疑惑を審議した末に、李氏に対し党員権停止6か月という重い懲戒処分を決定した。これにより李氏は代表としての職務遂行が困難になる。
李氏はラジオ番組で代表を辞任する意向があるかと問われると「そうした考えはない」と答えた。倫理委員会の規定では懲戒処分権というものが党代表に与えられているとし、「納得できるような状況でないなら、まずは懲戒処分を保留するという考えだ」と述べた。「処分が納得できる時点になれば当然受け入れるだろうが、今の状況では(そうでない)」と繰り返し、「仮処分なり再審なり、状況を判断した上であらゆる措置を取る」との考えを示した。
李氏は倫理委員会の決定に「異議を唱えるしかない状況」と不満を漏らした。政界では捜査機関や裁判所の判断が示された後で倫理委員会が処分を下すのが慣例だったと指摘。捜査の手続きも始まっていないにもかかわらず、倫理委員会が懲戒処分を決めたことを不審に思うとした。ケーブルチャンネルが今回の倫理委員会への圧力疑惑を取り上げていることにも言及した。
与党現職代表に対する重い懲戒処分は史上初の事態だ。李氏が対抗する構えを見せたことから、党内はさらに混迷を深めるとみられる。
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