「アジア初の世界灯台遺産」…浦項の「虎尾岬灯台」=韓国報道(画像提供:wowkorea)
「アジア初の世界灯台遺産」…浦項の「虎尾岬灯台」=韓国報道(画像提供:wowkorea)
ポハン(浦項)市南区にあるホミ(虎尾)岬灯台。この灯台はキョンサンブクト(慶尚北道)の記念物第39号で、今年6月に世界灯台遺産に指定された。

1日午前、浦項の名所「虎尾岬日の出広場」。ここには有名な「共生の手」の彫刻像がある。像のすぐ後ろある白い灯台が「虎尾岬灯台」だ。異国的な雰囲気を醸し出しているこの灯台は、1907年に日本の船舶がこの海域で座礁して沈没したことをきっかけに建てられた。

この灯台は、まず外観が特異だ。レンガを積み上げた八角形の高層型灯台だが、下に向かって広がっており、遠くから見ると、まるでスカートのような優雅さを感じる。出入り口と窓の上に配された古代ギリシャ神殿のような様式の屋根が美しさを増している。この灯台はフランス人が設計して中国人の技術者が施工を引き受け、1908年12月に竣工した。

灯台の内部には、各階の天井に”大韓帝国の花の紋章”が飾られている。これはこの灯台を建てる際に、国家の自主性を示すためにデザインされたものだ。

虎尾岬灯台は今年6月、世界で4番目に世界灯台遺産に指定された。この灯台は建築史的に大きな価値のある灯台の一つで、建築物の構造や保存状態が優れており、美術的な価値があり、構造やデザインが希少であると認められた。

1日、浦項で「世界航路表示の日」の記念行事が開かれた。この日は国際航路標識協会(IALA)が2018年にインチョン(仁川)で開いた「世界灯台総会」で定めた日で、毎年7月1日に各会員国で行事を開催する。

チョ長官はこの日、記念行事に参加し、「虎尾岬灯台は灯台と海を愛する国民が灯台の魅力と価値を共有し、自分だけの大切な思い出を作り出している」と述べた。

また、チョ長官は「海洋水産部は海洋の位置、航法、視覚情報の高度化技術の開発とスマート航路標識開発事業を野心的に推進している」と述べ、「今年から2035年まで計3兆7000億ウォン(約3850億円)を投入して朝鮮半島に独自の超精密位置情報を提供するための『韓国型衛星航法システム』であるKPSを科学技術部などと共に推進していく」と述べた。

さらにチョ長官は「国際航路標識協会の議長国として、国際社会に関連政策と技術を提供し、安全で経済的な海上環境を造成し、より良い未来を作る」と付け加えた。

虎尾岬灯台の隣にある国立灯台博物館も2年ぶりに拡張され、再オープンする。この博物館は展示館、体験館、教育館、歴史館、野外展示場によって構成され、灯台の歴史と構造、航路標識に関する科学原理を体験できる。体験館では航路標識について遊びながら学べ、灯台ブロック積み、海のナビゲーションコーナーなど、アナログコンテンツと船舶運航シミュレーションなどをゲームを通して体験することができる。
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