NATO会議に出席する韓国大統領、重要キーワードは「日韓首脳会談」と「釜山エキスポ」=韓国報道(画像提供:wowkorea)
NATO会議に出席する韓国大統領、重要キーワードは「日韓首脳会談」と「釜山エキスポ」=韓国報道(画像提供:wowkorea)

 韓国のユン・ソギョル(尹錫悦)大統領の北大西洋条約機構(NATO)首脳会議への出席は「日韓首脳会談」と「釜山国際博覧会(エキスポ)」に集約される。硬直した日韓関係改善のために両国首脳の会談が必要だということで両国が共感している。ただ、過去の歴史問題をめぐる両国の立場の違いが大きいため、開催の可能性は低い状況だ。これとは別に、尹大統領はNATO首脳会議が多国間外交の舞台であることを活用して各国の首脳を相手に釜山エキスポの誘致支持を訴える見通しだ。

 16日(きのう)、韓国の大統領室によると、尹大統領は今月29~30日にスペイン・マドリードで開かれるNATO首脳会議に出席する。歴代の韓国大統領のうち、初めて出席する。今回の会議には岸田文雄首相も招待されているため、両国首脳会談の開催に関心が集まっている。現在まで、雰囲気は暗鬱だ。産経新聞などは複数の日本政府関係者の話を引用して首脳会談に懐疑的な反応を報じた。日韓両国の政府もやはり「確定していない」というのが公式的な立場だ。

 岸田首相が来月に参議院選挙を控え、無理に日韓首脳会談を推進しないだろうという観測だ。元徴用工などの歴史問題において可視的な成果を出しにくいという判断によるものだ。

 尹大統領はNATO首脳会議で釜山国際博覧会(エキスポ)の誘致活動にも積極的に乗り出すものとみられる。尹大統領は釜山エキスポの開催に向けて総力を傾けている。このため、今回の会議に釜山エキスポの誘致業務を担当するチャン・ソンミン政策調整企画官の出席も検討中だという。ハン・ドクス首相も今月19日にフランス・パリで開かれる『第170回 BIE(博覧会国際事務局)総会』に出席し、釜山エキスポの誘致を支援する。

 一方、前日、尹大統領はコロンビアのイバン・ドゥケ大統領との電話会談で「韓国が2030釜山エキスポ誘致を推進中だが、釜山は71年前にコロンビアの部隊が(韓国国内で)初めて来た場所であるだけに、このような都市で万国博覧会開催ができるよう、関心を持って支持してほしい」と要請した。
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