米国国務省の公式ホームページに掲載されている「米台関係のファクトシート」が更新され、「台湾独立を支持しない」という文言が再び登場した。

 これを受けて、中国外務省の趙立堅(ちょうりっけん)報道官は「事実を否定してはいけない。歴史を改ざんしてはいけない。善悪をねじ曲げてはいけない」などと述べ、中国政府の立場を繰り返し主張した。

 趙報道官は「世界には一つの中国しか存在せず、台湾は中国領土の欠かせない一部であり、中華人民共和国は中国全体を代表する唯一の合法的な政府だ。これは国際社会の普遍的な認識であり、国際関係におけるルールとして公認されたものだ。米国政府も『三つの共同コミュニケ』ではっきりと約束している」と述べた。

 その上で、「米国は『一つの中国』の原則と『三つの共同コミュニケ』の規定を厳守し、台湾問題における中国への政治的な約束を厳守しなければならない。バイデン大統領は『台湾独立を支持しない』という姿勢を実践に移し、台湾問題を政治的に利用することをやめなければならない。さもなければ、中米関係と台湾海峡の平和・安定を大きく損なうことになる」と米国側をけん制した。

 米国国務省の公式ホームページに掲載されている「米台関係のファクトシート」には、2018年に「台湾は中国の一部」「台湾独立を支持しない」という2文が追加された。しかし、今年5月5日に削除されており、米国政府が対台湾政策を変更したのではないかと憶測を呼んでいた。

 しかし、米国国務省は5月28日に再び「台湾独立を支持しない」という文言を入れていた。
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