ラブロフ外相は今月1日(現地時間)、イタリアの民放“Rete 4”の対談番組を通じて、先のように発言した。
ラブロフ外相はインタビューで “ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領はユダヤ人であるため、ウクライナの脱ナチ化は戦争の名分となり得るのか”という主旨の質問に対して「ヒトラーもユダヤ人の血統だ」とし「それは、何の意味もない」と答えた。
つづけて「賢明なユダヤ人たちが『最も熱烈な反ユダヤ主義者たちは、その多くがユダヤ人自身だ』と話していたことを、われわれは長い間聞いてきた」と説明した。
ロシアはことし2月ウクライナに侵攻し、「脱ナチ化」を主要目標の一つに掲げてきた。ラブロフ外相は今回のインタビューで「ウラジーミル・プーチン大統領が掲げた侵攻の名分は正当だ」ということを、改めて強調しようとしたものとみられる。
しかし、このような発言はイスラエルを刺激し、強い反発をまねいている。
ロイター通信などによると、イスラエルの外務省は2日、ラブロフ外相の発言に対する釈明を求め、自国駐在のロシア大使を召致した。
また、西側諸国の指導者たちも非難の声をあげている。
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