韓国の政権引き継ぎ委員会は、尹錫悦政府のロードマップ「110大国政課題」を確定した(画像提供:wowkorea)
韓国の政権引き継ぎ委員会は、尹錫悦政府のロードマップ「110大国政課題」を確定した(画像提供:wowkorea)
韓国の政権引き継ぎ委員会はきょう(3日)、ユン・ソギョル(尹錫悦)政府による任期5年間のロードマップである「110大国政課題」を確定した。国政運営ビジョンとしては「再び飛躍する大韓民国、ともに豊かに暮らす国民の国」を、国政運営の原則としては「国益」「実用」「公正」「常識」の4つを掲げた。

最優先の国政課題としては「新型コロナウイルス感染症による被害の回復」をあげた。個人事業主・自営業者に対するしっかりとした損失補償を通じて、回復と飛躍を支援するというものだ。つづいて「脱原発政策の破棄」、そして「刑事司法改革」も提示された。“ムン・ジェイン(文在寅)政府政策の覆し(くつがえし)”を公式化し、現与党“共に民主党”が強硬推進中の「検捜完剥」(検察捜査権完全剥奪)に対抗するためのものだとみられる。また「不動産政策」を掲げ、住宅供給の拡大・不動産税制の正常化など大々的な改革を予告した。

政権引き継ぎ委員会のアン・チョルス(安哲秀)委員長は、この日の午前に会見を開き、先のような内容を盛り込んだ「20の約束」と「110大国政課題」を発表した。

アン委員長は「引継ぎ委員会はきょうまで47日間、部署の業務報告・専門家会議・現場訪問・懇談会などを経て、現場の声を傾聴し国政課題を選定した」とし「多方面にわたって必要な政策のために様々なタスクフォースを立ち上げ政策を作るなど、これまでの引継ぎ委員会史上、このように運営されたケースは初めてのことで、これが今後の政権引継ぎ委員会においてもよいモデルとなるだろう」と説明した。

つづけて「国政ビジョンとしては、公正と常識が回復し民主主義と法治が再び本来の機能を取り戻すことが第1で、2番目には未来の雇用を創出すること、3番目は地域バランス発展、4番目は大韓民国の持続可能性、5番目は国民統合という5つの時代精神を盛り込んで反映させた」と語った。

6大国政目標は「常識が回復したしっかりした国」「民間が導き政府が後押しするダイナミックな経済」「温かな同行、皆が幸福な社会」「自立と創意により築く大胆な未来」「自由・平和・繁栄に貢献するグローバル中枢国家」「大韓民国どこでも豊かに暮らせる地方時代」である。また国政戦略は「国民に捧げる20の約束」と命名し、これを履行するための110大国政課題も提示した。

引継ぎ委員会は国政課題で「公正・常識」と「仕事のできる政府」を優先的に掲げた。ユン氏が大統領選の期間と引継ぎ委員会の期間に強調してきた政策基調である。

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