20年ぶりの1ドル130円…金融緩和の逆走で円安が進む=韓国報道(画像提供:wowkorea)
20年ぶりの1ドル130円…金融緩和の逆走で円安が進む=韓国報道(画像提供:wowkorea)

 日本銀行が大規模な金融緩和策を維持するという発表によって、円相場が20年ぶりに1ドル130円を突破した。日本銀行は0.25%の金利で10年物国債を無制限に買い入れる公開市場操作(指し値オペ)を毎営業日実施することにした。

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 28日(現地時間)、東京外国為替市場での円相場は午後2時30分基準で心理的抵抗線である130円を超えた130.27円を記録し、午後5時ごろには130.60円となった。円相場が1ドル=130円を超えるのは2002年4月以来、初めてのことだ。

 円相場は同日午前までは128円台にとどまっていたが、日本銀行の金融緩和策維持発表後、急速に上昇した(円安が進んだ)。日本銀行はこの日の午前まで2日間行われた金融政策決定会議で短期政策金利をマイナス0.1%で維持する一方、長期金利である10年物国債金利を0%に誘導する長短期金利操作を続けることにした。これは8対1の多数決で決定した。

 日本銀行は10年物国債を0.25%の金利で制限なく買い入れ、市場の長期金利上昇を防ぐ公開市場操作を毎営業日に実施することにした。これは10年物国債の金利を0.25%以内に防御するためのものだ。

 日本銀行が大規模な金融緩和政策を維持することを決めたのは、世界的な物価急騰に各国の中央銀行が急いで金利引き上げに乗り出しているものの、日本は経済状況が異なっており、景気浮揚に集中するという判断のためと解釈される。このため、円相場が今後135円にまで急速に上昇する可能性があるという見方も出ている。

 ウエストパックの先任為替ストラテジストのショーン・カロウ氏は「円通貨について、この数週間で日本政府の関係者らが食い違った発言をしてきたが、日本銀行が全世界のインフレ高騰は日本国外の問題であり、したがってゼロ金利を維持するという明確なメッセージを出した」と分析した。

 一方、日本銀行はこの日、物価上昇率の展望値を1月の1.1%から1.9%に高めた一方、2023年と2024年会計年度の物価上昇率の展望値は1.1%に維持した。日本銀行は今年の実質国内総生産(GDP)の成長率を以前より0.9%ポイント低い2.9%に下方修正し、来年のGDP成長率は1.9%と0.8%ポイント高くした。
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