韓国経済研究院が、2002年第1四半期から2021年第4四半期までの韓国銀行によるデータを基に、ウォン通貨基準で原材料輸入物価上昇率が貿易収支に与える影響を推定した結果「原材料の輸入物価が1%上昇すれば、貿易収支は四半期基準で7200万ドル悪化する」という内容が、きょう(1日)明らかとなった。
韓国経済研究院は「ことしの第1四半期における原材料の輸入物価上昇率を58.5%と仮定すると、貿易収支は42億3000万ドル悪化する」と伝えた。
主な要因は、ロシア・ウクライナ事態などに触発された原油・天然ガス価格の上昇である。1~2月における原油と天然ガスの輸入物価上昇率は、それぞれ68.1%と69.2%であった。韓国経済研究院は「原油と天然ガスの先物価格は3月もそれぞれ69.02%と49.81%急騰していて、原材料輸入物価の上昇の流れは当分の間続く公算が大きい」と推測した。
韓国経済研究院は「このことに加え、最近の急激な原材料輸入物価の上昇が続く場合、貿易収支の赤字は持続するしかないことから、主要輸入原材料の供給円滑化のための政策的支援が必要だ」と強調した。
韓国経済研究院のチュ・グァンホ経済政策室長は「最近の世界的供給網の不安・ウクライナ事態などにより、国際原資材の供給難は深刻化している状況だ」とし「主要輸入原材料への関税率を引き下げ、沈滞している海外資源の開発を改めて強化していく必要がある」と語った。
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