習近平中国国家主席はことし9月に台湾を武力侵攻する案を検討していたが、ロシアのウクライナ侵攻により「霧散」になったと、台湾メディアが報道した。

台湾の新聞“自由時報”などの報道(16日付け)によると、ロシアの人権運動家が最近フェイスブックに公開したロシア連邦保安局(FSB)の機密報告書を引用し、先のように明らかにした。

FSBの機密報告書には「習主席が今秋の中国共産党20回大会前に台湾を武力で侵攻し、秋がくる前に台湾を全面掌握する」という内容がつづられている。

また「習主席は党大会前に小さな勝利が必要だ」とし「これは、習主席の3期目を円滑に確定させるためだ」と分析されている。

ただこのような計画は、ロシアのウクライナ侵攻により支障が生じたため、中国が台湾を武力掌握する可能性は事実上低くなったものとみられる。

この報告書には「台湾侵攻を実行すれば米国の脅威が高まり、それが習主席の政敵たちに口実を与えることになると判断した」と分析されている。

台湾の呉ショウ燮(ごしょうしょう)外相は「この文献の事実性については確認できていない。しかし中国による台湾攻撃の有無に関係なく、台湾はいつでも・どこであっても防衛準備をしっかりしなければならない」と強調した。

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