文大統領(左)と尹氏。尹氏は2019年7月、検事総長の任命状を受け取るため青瓦台を訪れている=(聯合ニュース)
文大統領(左)と尹氏。尹氏は2019年7月、検事総長の任命状を受け取るため青瓦台を訪れている=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と尹錫悦(ユン・ソクヨル)次期大統領が16日に予定していた会合が取りやめになった。現政権と次期政権が正面から衝突する様相を呈している。

 青瓦台(大統領府)の朴ギョン美(パク・ギョンミ)報道官は同日、「実務協議が終わらず、会合の日程をあらためて設定することにした」と発表した。朴氏は「実務協議は引き続き行う」と述べた。

 尹氏の報道官を務める金恩慧(キム・ウンヘ)氏も記者会見で「実務協議が終わらず日程をあらためて設定することにした」と発表した。会合取りやめの理由については「双方の合意によって明かせない」と述べた。

 文大統領と尹氏の会合を巡る実務協議は青瓦台の政務首席秘書官と尹氏の秘書室長を務める張済元(チャン・ジェウォン)氏が進めてきた。

 会合で尹氏が李明博(イ・ミョンバク)元大統領の特別赦免(恩赦)を提案するとされていたため、会合取りやめの背景には李氏の恩赦を巡る双方の隔たりがあるとの見方がある。

 今後、政権の移行が順調に進まないとの見通しとともに、尹氏の就任前から保革の対立が強まる可能性があるとの見方が出ている。


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