ウクライナの中国大使館がバスで現地居住者の退避をサポート…戦況悪化を受けて(画像提供:wowkorea)
ウクライナの中国大使館がバスで現地居住者の退避をサポート…戦況悪化を受けて(画像提供:wowkorea)
ウクライナにある中国大使館が2日、公式SNSを通じて首都キエフからの退避に関する最新の通知を発信した。その中で、キエフやその周辺に居住する中国人住民・出張者で退避を希望する者は、2日正午(現地時間)に大使館のチャーター・バスで隣国モルドバへ共に退避するよう促した。

 中国人住民の配偶者やその両親・子どもであれば、外国籍であっても乗ることができるとしている。

 これに先立ち、ウクライナの中国大使館は106人の中国人留学生をポーランドに退避させており、彼らは首都ワルシャワに向かっている。

 これを受けて、中国外交部の定例記者会見において2日、外国の報道陣から「現地の中国公民退避は陸路で行われおり、飛行機での退避はしていない。これはロシアが中国公民を乗せた飛行機に関しても統制を行っているということか」という質問が出た。

 これに対し、外交部の汪文斌(おうぶんひん)報道官は「外交部とウクライナの中国大使館は情勢の分析を続けており、各方面と協力しながら使える物(交通機関)を使っている。安全確保という前提のもと、ウクライナに居住する中国公民の退避を進めている」と述べるにとどまった。

 ウクライナの中国大使館は戦況の激化を受け、現地の中国人住民に対して「軍人に誤解されないよう気をつけること」「軍人や軍事的目標となり得るものから距離を取ること」などを呼びかけている。

 現地居住者の話によると、中国人住民1人が退避の途中で銃撃を受けて負傷した。当時、この住民は退避のために荷物を運んでいたが、それが軍事物資だと誤解されて銃撃されて腰を負傷した。現在のところ命に別状はないとしている。
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