ロシアのウクライナ侵攻により「プーチンは中国の『わな』にハマった」…ソ連・フルシチョフ氏の曽孫が主張(画像提供:wowkorea)
ロシアのウクライナ侵攻により「プーチンは中国の『わな』にハマった」…ソ連・フルシチョフ氏の曽孫が主張(画像提供:wowkorea)
ロシアがウクライナに対し軍事行動を起こし、全世界に大きな波紋を起こしている。そんな中、ソ連の元最高指導者・故フルシチョフ氏の曽孫にあたるニーナ・フルシチョワ氏が独自の見解を示した。

 フルシチョワ氏は英紙「デイリー・ミラー」に投稿し、今回ロシアが起こした軍事行動を論評。彼女は「習近平(中国国家主席)と重要な協定を結んだプーチン(ロシア大統領)は、自分が米中関係の新たな局面を作り出したニクソンになったつもりらしい。しかし、実際にはすべて習近平の思うつぼにハマっている」とし、「当時のニクソン訪中においても、今回のウクライナ危機においても、いちばん損をするのはロシアだ」と主張した。

 その上で「プーチンはロシアと中国の関係を強化すれば欧米との闘争における心強い味方ができると考えているようだ。しかし、実際には中国は10年ぐらい前から米国と距離を置き始めており、トランプ政権においてそれが加速した。バイデン政権でもこの流れは変わっていない。したがって、実際には中国側がより切実にロシアとタッグを組みたいと考えている。しかし、中国がロシアと組む場合、決して平等なパートナーという位置づけではない」とつづった。

 続いて「中国側はプーチンのウクライナに対する軍事行動を事実上支持している。しかし、これはロシアが米国やNATOと軍事衝突した時に中国が助けてくれるということではない。習近平は何らかの行動を起こすだろうが、それによってロシアは中国に依存することになるだろう。つまり、プーチンは習近平との同盟で中国から支援を受けようと考えているが、実際には中国の『わな』にハマっているのだ」とした。

 フルシチョワ氏はさらに「欧米諸国がロシアに経済制裁をすれば、ロシアは天然ガスを中国に売るしかなくなる。もともと欧米の資金と技術で行われるべきシベリアの地下資源開発やインフラ整備も、全て中国の独壇場となるだろう」と警告した。
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