韓国銀行が23日に発表した「2月の企業景況感指数(BSI)」や「経済心理指数(ESI)」によると、全産業を通した業況指数は前月に比べ1ポイント下がった85ポイントとなり、2か月連続で下落した。3月の業況指数の予測は、春季の需要増加と建設業の景気改善への期待から前月に比べて3ポイント高い88ポイントになるとみられていたが、最近のウクライナ情勢の悪化は反映されず、変動性が大きくなる見込みだ。
2月の企業景気は製造業が持ち直したものの、非製造業が下落に転じた。2月の製造業の景気指数は1ポイント上昇し、1か月ぶりに上昇して91ポイントを記録した。企業規模別では大企業が97ポイントと横ばいだったが、中小企業が1ポイント上昇した83ポイントを記録した。企業形態別では、輸出企業が2ポイント上昇した102ポイントとなり、内需企業は84ポイントと前月と同じ水準を維持した。
製造業の景気改善は自動車など主力産業がけん引した。製造業では電気製品が原材料の供給に支障が出て、物流コストも上昇して5ポイント下落したが、電子・映像・通信機器は半導体の需要増で6ポイント上昇し、自動車も半導体の供給が改善して6ポイント上昇した。製造業は来月も化学物質・製品、電子・映像・通信機器の5ポイント上昇などを中心に、前月に比べ3ポイント上昇した93ポイントになる見通しだ。
反面、非製造業の景気は建設業が新規受注増により3ポイント上昇したが、中国の春節の連休と重なって海上輸送量減少の影響により運輸倉庫業が16ポイント急落し、卸・小売業がオミクロン株の感染拡大による実店舗での売上減少と旧正月連休の特需効果が消え、2ポイント下落した81ポイントとなった。
3月の非製造業の業況指数は、医薬品や建築資材の需要増加への期待から建設業が6ポイント、卸・小売業が3ポイント上昇など、前月に比べ2ポイント上昇した84ポイントとなり、改善が予想されている。ただ、オミクロン株の拡大傾向やウクライナ問題など、不透明要素も多い。
キム・デジン経済統計局企業統計係長は「製造業の景気は改善したものの、非製造業がオミクロン株の感染拡大などにより下落し、2月は全般的に企業心理が悪化した」とし、「ウクライナ情勢の悪化によるサプライチェーンの停滞や原材料価格の上昇はまだこれからで、不確実性が大きくなっている状況」と述べた。
一方、2月の企業景況感指数(BSI)と消費者動向指数(CSI)を合成した経済心理指数(ESI)は、製造業の輸出展望指数と資金事情展望指数がそれぞれ0.1ポイントと0.2ポイント上昇した影響により、1.1ポイント上昇した105.7ポイントとなった。非製造業でも業況展望と資金事情展望指数がそれぞれ0.4ポイントと0.2ポイント上昇した。循環変動値は106.7ポイントと前月に比べ0.1ポイント下落した。
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