13日、サムスン電子、DBハイテク、SKハイニックスシステムIC、キーファウンドリーなど国内のファウンドリー企業は今年の第2四半期までの工程予約を終えた。特に電力半導体やマイクロコントローラユニット(MCU)など車輛用半導体を主に製造する8インチウエハー工程の場合、今年全体のファウンドリーサービスの予約がほぼ埋まった状態だ。このため、半導体試作品設計を支援するマルチプロジェクトウエハー(MPW)サービスにも支障が生じているほどだ。ファウンドリー企業の立場としては半導体需要が急増し、フル稼働をしても顧客会社の物量を生産するギリギリな状況ゆえ、MPW縮小は避けられないとしている。MPWサービスを当初の計画より20%増やすというDBハイテクについては、業界では異例だという反応を見せる理由でもある。
これによってキャパを増やすための設備投資がなされなければならないという指摘が出ている。しかし業界のある関係者は「設備投資のリードタイムが3~4年なのに、ファブレス(半導体設計企業)の顧客会社の状況を予測することは難しい」とし「今の不足難がいつ余剰現象を示すか分からないのに工場を造って顧客を待つのは不可能な状況」と話した。不確実性のため、国内ファウンドリー企業が容易に投資決定を下すことができないということだ。
また、国内ファウンドリー企業の多くが海外設備投資に集中するなど、海外ファブレスを攻略している点も一役買っているという指摘だ。サムスン電子の場合、米国テキサス州に20兆ウォンを投資して第2ファウンドリー工場を建てており、SKハイニックスシステムICも今年上半期中に中国の無錫(むしゃく)市へ工場移転を完了する計画だ。SKハイニックスは昨年、キーファウンドリーの買収契約を締結、ファウンドリー枠を広めたが、国内のファブレスとしては大きくなっていないというのが業界分析だ。
また、別の業界関係者は「今後メタバース、オンライン動画サービス(OTT)などを網羅する全ての産業がファウンドリーを経なければならない」とし、「国内ファブレスに対するファウンドリーキャパも大きくなるべきだ」と述べたが、「半導体はサイクルに乗るため、ファウンドリーの立場では(キャパを増やすのに)悩みはつきない。米国に大規模設備投資をしているサムスン電子とTSMCも同様な悩みがある」と話した。
業界では、車輛用などシステム半導体の供給不足現象を解決するため、ファウンドリー企業が一部の生産を既存の8インチから12インチの工程に移すと生産量を増やすことができるという分析も出た。市場調査会社トレンドフォースは台湾リアルテックなど海外事例を挙げて「8インチ容量に対する競争を緩和するため、特定製品を12インチ生産に転換する傾向が増加中」と説明した。
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