米国の副大統領と台湾の副総統が1979年の “両国断交”以来、初めて「直接対面」した。

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台湾の国営メディア“中央通信 (CNA)”とロイター通信などによると、カマラ・ハリス米副大統領と台湾の頼清徳(らいせいとく)副総統は27日(現地時間)、ホンジュラスのシオマラ・カストロ大統領の就任式場であいさつと会話を交わした。

中央通信は、両者が立って対話している姿を近くで撮影した写真を報道したのだが、これは「ハリス副大統領と頼副総統の出会いの光景を国際社会に積極的に知らせる」という米国と台湾間の広報合意によるものだとみられる。

両者は、就任式場の最前列に設けられた各国首脳および特使団の席に座っていた。両者の間にはコスタリカ大統領とスペイン国王がいた。

ハリス副大統領はまわりの人達と交流する中、自然に頼副総統とも対話を交わすというかたちをとった。またハリス副大統領は就任式出席後、記者たちに「頼副総統と対話した」と直接明らかにした。

米国と中国・中国と台湾間の緊張が高まっている状況で「米国と台湾の最高位人物が接触した」ということだけでも、政治的に大きな意味があるものとみられる。

米政界では一部から「公開両者会談を開き、強力な台湾支持のメッセージを発信すべきだ」という声も出ている。

一方台湾側では、もう少し高いレベルの接触を期待していたが、米国側は結局「スタンディング対話式」を選んだ。これは「ただでさえ危うい米中関係がより悪化しないようにする」計算があったものと分析されている。

1979年の米中修交以降、米国と台湾の最高位級指導者による「単純接触」も事実上皆無であったため、ハリス副大統領と頼副総統の正式会談が行われれば、中国がこれを「レッドラインを越えた行為」とみなし、米中関係において大きな衝撃を招く恐れがあることが考えられる。

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