韓国史の講師を務める女優の故キム・ミスさんの父親、ドラマ「スノードロップ」や娘についての思いを明かす(画像提供:wowkorea)
韓国史の講師を務める女優の故キム・ミスさんの父親、ドラマ「スノードロップ」や娘についての思いを明かす(画像提供:wowkorea)
韓国女優の故キム・ミスさんの父親が、JTBCドラマ「スノードロップ」を取り巻く騒動について言及した。

キム・ミス の最新ニュースまとめ

 今月5日に突然伝えらえたキム・ミスさんの死の知らせは、大きな衝撃と悲しみをもたらした。JTBCで放送中のドラマ「スノードロップ」に女性主人公ヨンロのルームメイトで不義に屈しない女子大生ヨ・ジョンミン役で出演していた。さらにDisney+の新ドラマ「キス・シックス・センス」も撮影中だったという。

 キム・ミスさんの悲報が伝えられると、実父Aさんはオンラインコミュニティを通じてノリャンジン(鷺梁津)の公務員学院で韓国史を講義する講師であることを明らかにし、状況が整理され、気持ちが落ち着いたら「スノードロップ」に対する意見を掲載すると述べていた。

 そしてAさんは26日、同じオンラインコミュニティに「スノードロップ~ミスの父親の考え」というタイトルの文章を掲載した。

 Aさんは、娘のキム・ミスさんが「スノードロップ」のオーディションに合格した後、自分のところに来て韓国史の講義をしてほしいと求めてくるほど積極的な姿を見せていたとし、「私が韓国史の講義をしており、典型的な“586世代”(=現在50代になった1990年代に30代で1980年代の民主化闘争に関わった1960年代生まれの「386世代」を表す)で、学生運動をしていた事実を知っている娘は、ただ理論的な内容ではなく、当時の生活を生々しく感じたかったのかもしれない」と振り返った。

 その後、Aさんは「スノードロップ」の台本をじっくり読んでいったとし、「多少事実と違う部分があるが、数か月後に物議を醸すまで、私は台本の内容をすっかり忘れていた。私も歴史物を書きながら、多少の脚色を通じて既存の人物を違った形で描写したり、新たな人物を登場させて劇の緊迫感を加えたりする仕掛けを使ったので。ところが撮影がだいぶ進んだ頃、問題の歴史歪曲(わいきょく)騒動が広がり、私はもう一度台本をじっくり読まずにはいられなかった」と明かした。

 またAさんは以前、「スノードロップ」に対する自分の立場を明らかにすることに慎重な態度を見せていた。「私の考えはこの辺で終わっておこうと思う。論争は別の論争を生み、反論は別の反論を呼び起こすかもしれないことだからだ」と理由を説明。

 続けて「いくら私が客観性を維持して文章を書いたとしても、血が水より濃いことは当然のことかもしれない。だから私はこの論争をここでやめたい、いや、したくない」と伝えた。

 「ある程度の葛藤は社会を発展させる原動力になる。しかし度が過ぎる葛藤は社会の分裂を招く。二分法的な論理を越えて私との違いを認め、合理的で理性的な批判で私たちの文化が一層発展し、私たちの認識が成長するきっかけになればと思う」と、「スノードロップ」に対するAさんの立場とした。

 Aさんは娘の遺作ともなる「スノードロップ」は、死ぬまで脳裏に焼き付いた作品になるだろうとし、「娘がこの世を去って、いつの間にか3週間という時が流れた。しかし私の時間は娘がいなくなる前の時間で止まっている」と最後に率直な気持ちを明かした。

Copyright(C) herald wowkorea.jp 5