慰安婦問題のCAT付託を求める被害者らの署名入り書簡を見せる李容洙さん=25日、ソウル(聯合ニュース)
慰安婦問題のCAT付託を求める被害者らの署名入り書簡を見せる李容洙さん=25日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】旧日本軍の韓国人慰安婦被害者、李容洙(イ・ヨンス)さんが25日、ソウルの青瓦台(大統領府)を訪れ、慰安婦問題を国連拷問禁止委員会(CAT)に付託するよう改めて求めた。青瓦台の噴水台前で行政官と会い、慰安婦問題のCAT付託を支持する他の被害者5人の署名などを渡した。

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 これに先立ち、李さんは記者団に、「韓国の若者のため、慰安婦被害者問題を解決するためにCAT(への付託)を目指す」と語り、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は署名を受け取り、問題解決に尽力してほしいと求めた。

 慰安婦問題を国際司法裁判所(ICJ)で扱うには韓国と日本がこれに同意する必要があるが、CATへの付託は日本の同意なしでも可能だ。

 李さんに同行した市民団体「日本軍『慰安婦』問題ICJ付託推進委員会」のキム・ヒョンジョン報道官は、慰安婦被害者が共同生活を送る施設「ナヌムの家」(京畿道広州市)を李さんが自ら訪れ、他の被害者に事情を説明して署名をもらったと明かし、「青瓦台の誠意ある回答を期待する」と述べた。

 また、被害者はいずれも90代で残された時間が少ないため、長くは待てないとし、「大統領の回答がなければ1か月後にこの場所でデモをするつもりだ」と表明した。

 李さんと同団体は昨年10月に記者会見を行い、日本の慰安婦制度は被害者に深刻な苦痛を与える犯罪行為だったとし、同問題をCATに付託するよう要求した。

 李さんは昨年11月に外交部の崔鍾建(チェ・ジョンゴン)第1次官と、先月には金富謙(キム・ブギョム)首相と面会し、こうした要求を伝えた。国家人権委員会の宗斗煥(ソン・ドゥファン)委員長とも先月面会し、CAT付託への協力を求めた。


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