釜山港に積み上がるコンテナ(資料写真)=(聯合ニュース)
釜山港に積み上がるコンテナ(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)が25日発表した韓国の2021年10~12月期の実質国内総生産(GDP、速報値)は前期比1.1%増加した。21年通年では4.0%増と、新型コロナウイルス禍で0.9%減少した前年からプラスに転じた。この成長率は韓国銀行の見通しと同じ数値で、10年(6.8%)以来の高水準となった。 四半期ベースの成長率は、20年1~3月期(1.3%減)と4~6月期(3.2%減)は2期連続でマイナスだったが、7~9月期(2.2%増)は増加し、10~12月期(1.1%増)、21年1~3月期(1.7%増)、4~6月期(0.8%増)、7~9月期(0.3%増)、10~12月期(1.1%増)まで6期連続のプラスとなった。 10~12月期を部門別にみると、前期に新型コロナの流行「第4波」や供給制約(ボトルネック)などが響き0.2%減少していた民間消費が、1.7%の増加に転じた。建設投資も建築と土木の両方が伸びて2.9%のプラスとなった。一方で、設備投資は機械が振るわず0.6%減と、2期連続マイナスだった。 輸出は半導体や石炭、石油製品などを中心に4.3%増加した。輸入は原油と化学製品で増えて同じく4.3%増となった。 政府消費(政府支出)は1.1%増加した。 経済活動別の成長率は、建設業が2.2%、農林漁業が1.3%、サービス業が1.3%、製造業が1.1%だった。電気ガス水道業は0.8%のマイナス。 10~12月期の実質国内総所得(GDI)は前期比0.5%減少し、年間でも3.0%増にとどまった。原油価格の高騰など交易条件の悪化が響き、実質GDP成長率を下回った。
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