コチュジャン(資料写真)=(聯合ニュース)
コチュジャン(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】K―POP、ドラマなど韓流ブームを追い風に韓国のコチュジャン(トウガラシみそ)とテンジャン(韓国みそ)の輸出が2016~20年の4年間で急増したことが分かった。 韓国農水産食品流通公社と農林畜産食品部の報告書によると、20年のコチュジャンの輸出額は5093万2000ドル(約58億円)で前年比35.2%増加した。16年に比べ62.6%増加した。 20年のコチュジャンの輸出額に占める国別の割合は、米国向けが26.4%で最も高く、中国向けが17.3%、日本向けが10.3%、フィリピン向けが6.0%、カナダ向けが4.3%など。 報告書は、韓流ブームを追い風に韓国料理の人気が高まったとしながらも「コチュジャンに対する認識はほかのK―フード(韓国の食べ物)とは異なる」との見方を示した。海外の消費者はビビンバ、キムチ、高麗人参などはヘルシーで機能的にも有用な食べ物とみているが、コチュジャンはBTS(防弾少年団)などK―POPスターが好み、オンライン動画配信サービス(OTT)に登場する「ヒップな食文化コンテンツ」としてみていると説明した。輸出先として最も割合が高い米国ではコチュジャンが辛さと甘さが調和した味付けだれとして認識され、タバスコやスリラチャソースなどのソース類とは差別化されているという。 20年のテンジャンの輸出額は1172万ドルだった。前年に比べ29.1%、16年に比べ44.8%それぞれ増加した。 東南アジアへの輸出が著しく伸びた。これまで相対的に割合が低かったシンガポール、タイへの輸出額はそれぞれ141.3%、89.5%増えた。 報告書は「2000年にシンガポールとタイでは新型コロナウイルスの感染拡大防止のため強力な移動制限措置が取られ、当時は『梨泰院クラス』など人気の韓国ドラマを通じて韓国料理が頻繁に登場した。これは移動制限解除後に韓国料理への好感度アップにつながった」と分析した。
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