水不足の中国、五輪スキー場は人工雪に依存…雪不足という指摘も=韓国報道(画像提供:wowkorea)
水不足の中国、五輪スキー場は人工雪に依存…雪不足という指摘も=韓国報道(画像提供:wowkorea)
北京冬季五輪の開催を間近に控え、五輪競技が開催される中国のスキー会場が、水不足で雪が足りなくなるとの指摘が出ている。

 21日(現地時間)、ブルームバーグ通信によると、来月開かれる北京冬季五輪のスキー競技が、雪のほとんどを人工雪に依存する張家口(ちょうかこう)市の大会場で行われることが分かった。五輪のスキー競技を人工雪に依存するスキー場で開くのは、今回が初めてだという。

 中国は張家口市のスキー会場がある地域を「高級な冬のリゾート地」として開発しており、深刻な水不足を起こす可能性があると心配されている。張家口市は水不足国家といわれる中国の中でも、水不足が深刻な地域の1つだ。1人当たりの水資源量は、中国平均の5分の1未満と推定される。

 五輪期間中、スキー場用の人工雪を作るためには、相当な量の水が必要だ。しかし、水不足地域である張家口市で、スキー会場の雪を作るには足りないと指摘されている。

 この40年間、該当地域の冬の平均降水量は7.9ミリに過ぎなかった。スイス東部のダボス地域では同期間、9倍以上の降水量が記録された。

 また、張家口市のスキー会場がある地域は乾燥した天気になることが多いため、大量の水が蒸発する可能性がある。また、人工雪を追加する前に乾燥した土壌を水で濡らさなければならないが、この過程でも大量の水が必要だ。

 北京冬季五輪組織委員会の趙衛東(チャオウェイドン)報道官は、「張家口市の崇礼(すうれい)区で消費される水の約10%が、人工雪を作るのに使われる」と述べた。

 これを受け、中国は人工雪の製造に必要な水を確保するため、五輪競技場周辺に11個の水タンクを準備した。

 しかし、専門家は「とても足りない。この地域の自然な水循環も妨げるだろう」と警告した。国際オリンピック委員会(IOC)は、水不足現象を憂慮すべき事として指摘した。
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