今月5日、韓国・ソウル駅で北朝鮮の弾道ミサイル発射に関するニュースを見る市民=(聯合ニュース)
今月5日、韓国・ソウル駅で北朝鮮の弾道ミサイル発射に関するニュースを見る市民=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国軍の合同参謀本部は11日、北朝鮮が同日、朝鮮半島東の東海に向けて未詳の飛翔(ひしょう)体を発射したと発表した。 軍当局は弾道ミサイルと推定されるこの飛翔体の飛行距離や高度などについて分析中だという。 飛翔体発射は5日に内陸部の慈江道から東海に向けて弾道ミサイル(北朝鮮は極超音速ミサイルと主張)1発を発射してから6日ぶり。また、5日のミサイル発射を受け国連安全保障理事会が非公開の緊急会合を開いた当日に発射した。会合は11日午前5時ごろ(日本時間)から始まった。 トーマスグリーンフィールド米国連大使は10日(現地時間)、非公開会合の直前に声明を発表し、北朝鮮の大量破壊兵器追求は国際平和と安保に対する脅威だと指摘したうえで、非核化に向けた対話に応じるよう求めた。 北朝鮮がこうした国際社会の動きをものともせずに再び飛翔体を発射し、朝鮮半島情勢は膠着(こうちゃく)状態が続くとみられる。 北朝鮮は冬季訓練終盤の2~3月ごろに合同打撃訓練の一環としてミサイルを発射する場合があるが、年初から武力誇示に乗り出したのは異例。飛翔体発射が昨年から強調してきた国防力強化の一環との見方も出ている。
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