北京五輪に出席するかどうかを悩んでいるムン・ジェイン(文在寅)大統領に「行かなくてもいい理由」が一つ増えた。ミサイルを発射し、朝鮮半島に緊張感が漂う北朝鮮が不参加を表明したためだ。文大統領が構想した「アゲイン平昌」が事実上白紙に向かう中、今月末の開催が有力な韓中首脳会談が最終局面になるものとみられる。

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北朝鮮の五輪委員会と体育省は、中国の五輪委員会や北京冬季オリンピック・パラリンピック組織委員会などに書簡を送り、来月開幕する北京冬季五輪の不参加を伝えたと、朝鮮中央通信が同日報じた。

北朝鮮は「敵対勢力の動向と新型コロナのため競技大会に参加できなくなったが、われわれは盛大で立派なオリンピックを設けようとする中国同志のあらゆる事業を全面的に支持し応援する」と伝えた。

北朝鮮の不参加宣言で、文大統領が北京冬季五輪に出席する可能性はさらに減った。北京冬季五輪という国際イベントを通じて南北対話の突破口を開こうとした構想が事実上水の泡となったためだ。アメリカが「外交的ボイコット」を宣言した中、訪中を通じて得られる外交的利得も少ない。

現在のところ、文大統領が出席しない代わりに、キム・ブギョム(金富謙)首相あるいは韓国文化体育観光部のファン・ヒ(黄熙)長官を中心に代表団を構成し、訪中する可能性が高い。 しかし、韓中関係の発展に向け、文大統領が各国のボイコット宣言を破って参加を決断する可能性も残っている。

文大統領が訪中するかどうかについて、大統領府は発言を控えている。 開催直前に最終判断を下すという見通しが出ている。大統領府関係者は「参加の有無はまだ論議されていない」とし「平和五輪として成功的に開催するために努力するという基本立場に変わりはない」と述べた。
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