韓国の統一部(省)は23日、ムン・ジェイン(文在寅)大統領の北京冬季オリンピック出席は、IOC(国際オリンピック委員会)と中国・北朝鮮の協議によって変わってくることを示唆した。

 韓国政府当局者はきょう、外交部(外務省)・統一部・国防部(防衛省)による政府合同業務報告後、記者たちからの ”文大統領の北京五輪出席”に関する質問に「わが政府としては、ピョンチャン(平昌)五輪で “オリンピックを通じた世界平和に導いていく善なる循環”という経験をした。前回のオリンピック開催国としての役割も必要だとみている」とし「IOCと北朝鮮・中国の協議の結果をみながら、今後貢献できる部分があるのではないかと注視している」と語った。また「政府は基本的に、今回の北京五輪が北東アジアの平和・南北関係改善の重要な転機となり、北東アジアの平和を超え世界平和に寄与する契機となることを期待している」と強調した。

 IOCは東京オリンピックの不参加を理由に、北朝鮮選手団に対して1年間の資格停止の懲戒を下した。IOCの決定により北朝鮮は北京五輪に参加できなくなったことから、オリンピックを「朝鮮半島平和プロセス再稼働」のきっかけにしようとしていた文大統領の構想に支障が生じることになった。

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