日本の研究陣「オミクロン株の感染力、デルタ株の4倍以上の可能性」=韓国報道(画像提供:wowkorea)
日本の研究陣「オミクロン株の感染力、デルタ株の4倍以上の可能性」=韓国報道(画像提供:wowkorea)
日本で新型コロナウイルス感染症(新型コロナ)の新しい変異株である「オミクロン株」の感染力がデルタ変異株の4倍以上である可能性があるという分析結果が出た。

 共同通信などによると、京都大学の西浦博教授が率いる研究チームは前日に開かれた厚生労働省の新型コロナ専門家会議でオミクロン株の「実行再生産数」が最大でデルタ変異株の4.2倍に達する可能性があるという研究結果を報告した。

 1人の感染者が何人の2次感染者を発生させるかを示す「実行再生産数」は感染力を示す指標だ。

 研究チームは確保したデータが十分でない点などをあげて「オミクロン株の感染力が今年、世界的に猛威を振るったデルタ変異株の4倍以上だと断定するのは難しい」と前提した後、少なくとも2倍は超えるものと分析した。

 研究チームは分析資料として、オミクロン株が最初に発見された南アフリカ共和国のハウテン州の疫学データとゲノム(全遺伝子情報)解析の結果を利用した。

 当時の南アフリカ共和国のワクチン接種率は30%未満だったが、ワクチンを接種していない状態で自然感染して免疫を得た人が多い点などを考慮して、今年9月中旬から11月末までのハウテン州の感染再生産数を算出した。

 研究チームは、感染者とワクチン接種者が増えた状況下でも免疫を回避するウイルスの特性によってオミクロン株が早く拡散する可能性があるという見解を明らかにした。

 西浦教授は「従来のワクチンはオミクロン株にはあまり効かない可能性があり、ワクチン接種が進んでいる日本でも流行する可能性が高い」と当局に備えを求めた。

 今月から医療従事者を皮切りに3次接種に入った日本は8日現在、1次接種は1億回を突破し、人口比の1次接種完了率が79%を記録した。2次接種の完了率は77.3%だ。

 日本ではナイジェリアに滞在後、今月4日に日本へ入国した50代の男性が8日にオミクロン株への陽性判定を受けたことで、オミクロン株への感染者が4人に増えた。

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