韓国空軍でまた「セクハラ隠ぺい」疑惑(画像提供:wowkorea)
韓国空軍でまた「セクハラ隠ぺい」疑惑(画像提供:wowkorea)
韓国空軍10戦闘飛行団で男性副士官が女性の初級将校をセクハラした事件が発生したものの、軍当局はこれをまともに捜査せず隠ぺいを試みたという疑惑が浮上した。

軍人権センターは8日、ソウルの軍人権センター教育場で記者会見を開き、「空軍10戦闘飛行団で女性将校が副士官にセクハラされたが、軍事警察大隊で事件を隠ぺいしようと試みた」とし、「空軍の故イ・イェラム中士の死亡事件と類似した事件がほぼ同時期に発生した」と伝えた。

センターは、「A上士が10戦闘飛行団の軍事警察隊に所属する初級将校である被害者に対し長期服務を助けると脅迫し、ことし4月に『私の家に招待してマッサージをしてあげたい』などのメッセージを送った」と主張した。また、センターはA上士が同月の夕食の席で被害者の肩と耳を触りセクハラしたとも明かした。

問題は被害者が報告をしたにもかかわらず3か月間捜査が進まなかった点だ。被害者がA上士のセクハラを軍事警察大隊長のB中領に報告すると、B中領は被害者に「もう一度考えてみなさい」、「お前が不利だ。告訴しないほうがいい」と言い、通報を防ぐために脅迫を試みた状況が確認された。

事件が隠ぺいされることを心配した被害者は、7月に空軍本部の普通検察部にセクハラ容疑でA上士を、特加法上の報復脅迫、職権濫用権利行使妨害の容疑でB中領を、それぞれ告訴した。その後、事件を担当した空軍本部の普通検察部は10月にA上士とB中領に対し不起訴処分を下した。

センターは、「不起訴の理由書に『被疑事実が認定されたとしてもB上士が性的意図を持っていたとみるのは難しい』とあるが、『セクハラはあったが、加害者に性的意図はなかった』という奇怪な論理で不起訴処分を決定した」とし、「加害者をかばっている」と指摘した。被害者は現在、不起訴処分に対する裁定申請をした状態だ。
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