韓国では、新型コロナの一日の新規感染者数が7000人を超えた(画像提供:wowkorea)
韓国では、新型コロナの一日の新規感染者数が7000人を超えた(画像提供:wowkorea)
韓国では、きょう(8日)午前0時基準の新型コロナウイルスによる一日の新規感染者数が7000人を超えた。

防疫体系の転換(ウィズコロナ)により防疫守則が大幅に緩和されたことに加え、ウイルスの活動に有利な冬に入り、さらにデルタ株より感染力が強いとされているオミクロン株まで市中に流入した状況であることから、今後の感染者規模は一層拡大する恐れがある。

専門家たちの間でも「今の感染の勢いが続くことで、感染者がさらに増加する恐れがある」という推測が優勢となっている。このような状況の中、新型コロナの感染を予防し感染しても重症化するのを防ぐ方法は今ところブースター接種(追加接種)だけだが、その接種率はまだ8.8%程度という実情である。

現状は当初の韓国政府による予想より非常に早く急増し、予想以上の重症患者・死者が発生するなど、韓国政府が対応困難なレベルへと向かっている。

専門家たちは、感染者の増加が当分の間続くものとみている。ハルリム(翰林)大学のチョン・ギソク教授(前疾病管理本部長)は、今の感染の勢いについて「食い止めようがない」とし「すでに雪のかたまりは大きくなっていて、少しでも転がればとてつもなく大きくなるだろう」と比喩した。

また「今がピークではない」とし「政府が別の対策を講じなければ、新規感染者数は1万人に達する恐れがある」と語った。

コリョ(高麗)大学医学部のチョン・ビョンチョル予防医学教室教授は「(新規感染者数が)3000人から5000人へと2000人増加し、さらに2000人増加して7000人になった」とし「(さらに2000人増加して9000人へと)上昇することも、現状況ではあり得る」と語った。

つづけて「重症患者が1000人台となる恐れがあるとみている」とし「病床を物理的に確保することは可能だと思うが、実際に重症患者に対応できるのか、質的な部分は疑問だ」と懸念を示した。

韓国政府はこのような状況に、今月6日から私的集まりの人数制限と防疫パス(ワクチンパスポート)の対象拡大という「特別防疫対策」を施行しているが、専門家たちは「より強力な防疫対策が必要だ」と口をそろえている。

カチョン(嘉泉)大学医学部のチョン・ジェフン予防医学科教授は「強力な措置、政策的シグナルが必要だ」とし「(防疫・医療的に)対応可能な新規感染者数が1万人だと仮定すると、今ブレーキを踏めば1万人でとどまらせることができる」と語った。

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