韓国大統領府 の徐薫 国家安保室長と楊潔チ 中国共産党外交担当政治局員は、中国・天津で協議した(画像提供:wowkorea)
韓国大統領府 の徐薫 国家安保室長と楊潔チ 中国共産党外交担当政治局員は、中国・天津で協議した(画像提供:wowkorea)
韓国大統領府 (青瓦台)のソ・フン(徐薫)国家安保室長と楊潔チ 中国共産党外交担当政治局員はきのう(2日)中国天津で、終戦宣言を中心とした朝鮮半島の懸案について協議した。

ソ室長と楊政治局員はこの日の午後5時(現地時間・日本時間午後6時)頃、天津市内のホテルで会った。

ソ室長はメディアに公開された冒頭発言で「国際情勢が転換期的状況にある中、朝鮮半島と域内の平和・安定は非常に重要で、両国間の疎通と協力が極めて重要だ」と語った。

つづいて「両国はこれまで、朝鮮半島の完全な非核化と恒久的な平和定着という共同の目標に向かって協力してきた」とし「今後も朝鮮半島情勢の安定的管理と朝鮮半島平和プロセス進展のための緊密な協力を期待する」と語った。

ソ室長は「中国は世界の政治・経済の懸案に対して大きな役割を果たしていて、韓国も先進国に入り世界的舞台で貢献度を高めている」とし「両国は、このように変化している互いの国家的地位にふさわしい協力範囲と水準を、より拡大させていかなければならない」と説明した。

また「最近の尿素水事態に関する中国政府の速やかな協力に謝意を表す」とし「このような問題が発生しないよう、相互間で緊密に協議していくことを期待する」と語った。

楊政治局員はソ室長を “昔からの友人(老朋友)”と呼び「現在、国際および地域の情勢が急速に変化している状況の中、中韓双方が適時に戦略的疎通をすることは非常に重要かつ必要なことだ」と強調した。

また「中韓関係の発展は時代の流れに沿ったものであり、双方の共同利益に合っている」とし「中国は韓国と友好を強固にし協力して、両国の関係をよりよい関係へと推進することで両国民により多くの恵沢を与え、地域と世界の平和・安定および発展促進に大きく貢献していく」と付け加えた。

今回の協議でソ室長は、これまで米韓間で進められてきた終戦宣言の論議を中国側に説明する一方、北朝鮮を対話のテーブルに呼び寄せるための協力を求めるものとみられる。

米韓を中心に進められてきた終戦宣言の論議に中国が参加する場合、今後北朝鮮まで含めた南北米中の4者協議推進に関する話し合いが加速化する可能性がある。

一方、楊政治局員は「強化している米国による対中圧力および包囲構想に、韓国が参加しないよう」要請したものとみられる。

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