11月の消費者物価3.7%↑、9年11か月ぶりの最高値…野菜価格が高騰＝韓国

11月の消費者物価の上昇率が3.7%を記録し、10年ぶりに最大幅で上昇した。寒波が早まったことで野菜の価格が急騰したことに加え、国際油価の上昇と「ウィズコロナ」による消費心理の回復が続き、物価の上昇につながったとみられる。

2日統計庁が発表した11月の消費者物価動向によると、先月の消費者物価は前年同月比3.7%上昇した。ことし4月から9月まで6か月連続2%台で上昇したことに続き、10月からは2か月連続3%台の上昇率を記録した。2011年12月以来9年11か月ぶりに最も大きい上昇幅だ。

統計庁のオ・ウンソン経済動向審議官は、「通信費支援に伴う基底効果が縮小され、公共サービスの価格上昇は鈍化したが、石油類および加工食品と個人サービスの上昇が持続した中、農畜水産物の価格も野菜などを中心に上昇傾向が拡大した」と分析している。

物価の基調的な流れを表す根源物価である農産物および石油類の除外指数は前年同月比2.3%上昇した。経済協力開発機構（OECD）比較基準である食料品およびエネルギー除外指数は同期間1.9%上昇した。

体感物価を表す生活物価指数は前年同月比5.2%上昇した。2011年8月に5.2%上昇して以来、10年3か月ぶりに最も大きく上昇した。生鮮食品指数は6.3%上昇した。生鮮野菜が前年同月比9.3%と大幅に上昇した。

支出品目別では、交通（2.0%）、食料品・非酒類飲料（0.5%）、衣類・靴（1.3%）、飲食・宿泊（0.5%）、通信（0.6%）、住宅・水道・電気・燃料（0.2%）、家庭用品・家事サービス（0.3%）、保健（0.1%）などが前月と比べ上昇した。娯楽・文化は前月比1.6%下落した。

早い寒波とキムジャン（越冬用のキムチ漬け）の需要増加の影響で野菜を中心に農畜水産物の価格が前年同月比7.6%上昇した。主な品目別では、キュウリが前年同月比99.0%上昇した。サンチュの価格も72.0%上昇した。卵（32.7%）や輸入牛肉（24.6%）、豚肉（14.0%）の価格も上昇した。