中国が「台湾駐リトアニア代表処」の名称を「台北」に変更することを要求=台湾報道(画像提供:wowkorea)
中国が「台湾駐リトアニア代表処」の名称を「台北」に変更することを要求=台湾報道(画像提供:wowkorea)
台湾がリトアニア共和国に「台湾代表処」を設立したことについて、中国側が代表処の名称を「台北」に変えるよう求めていることが分かった。

  中国駐リトアニア代弁処の曲柏華臨時代表は24日の記者会見で、リトアニア側に対し「台湾駐リトアニア代表処の名義を『台北』に変更すること」を要求した。さらに、台湾問題に適切に対応することが両国関係を正常な状態に回復するための前提条件だとし、リトアニア側に「過ち」をただすよう求めた。

 また、中国外交部の趙立堅報道官は25日、リトアニアが米国から6億ドルの輸出信用の供与を受ける協定を結んだことについて、「(これは)リトアニアの行動の背後に他国の支援と思惑があることを証明するものだ。国際社会はすべて見ている。このような交易は不道徳であり危険なものだ」などと発言した。

 さらに、中国商務部の束玨婷報道官は25日、「リトアニア側の行動は中国・リトアニア両国企業の協力関係に大きな障害をもたらす」と批判した。

  一方、リトアニアのランズベルギス外務大臣は外遊先の米国で、中国側の経済的圧力により「自主的な外交政策」を放棄することはないと強調。リトアニアは中国の圧迫に耐えうるとし、「中国の圧力に対抗するモデルケース」となると発言した。

 ランズギルべス大臣は米高官らと「供給面での中国依存低減」をテーマに討論を行い、他の国とともに「中国の経済的脅迫」に対する措置を取っていく必要性を訴えた。

 さらに、リトアニアは中国から経済的圧力を受けても自主的な外交政策を放棄することはないとし、中国からの脅しには屈しないと強調した。

 中国との外交関係降格については、中国側の措置が「強権的で脅迫そのもの」とし、「中国を怒らせたら、頭の上に見えない剣がぶらさがっている気分になるだろう」と述べた。

 ランズギルベス外相は、リトアニアを含む民主国家の最大の欠点は相互協力が足りないことであるとし、協力の必要性を強調。また、いくつかの国と「中国の圧力に抵抗した経験」について協議を行っているとし、リトアニアが「中国の圧力に対抗するモデルケース」となると話した。
Copyrights(C)wowkorea.jp 106