危機に直面している段階的日常回復…韓国政府の解決策はワクチン接種 = 韓国(画像提供:wowkorea)
危機に直面している段階的日常回復…韓国政府の解決策はワクチン接種 = 韓国(画像提供:wowkorea)
段階的な日常回復への転換後、新型コロナウイルスの状況が深刻化している中、韓国政府の解決策はワクチン接種の奨励になるものと見られる。

 一部で予想されているプライベートな集まりの人数制限の縮小や不特定多数が利用する施設の運営時間の制限など、段階的な日常回復以前への回帰は、時間がかかる見通しだ。その代わり、現在、遊興施設と室内体育施設を中心に適用している防疫パス(接種確認、音声確認制)の適用業種を拡大する案を議論中している。

 政府は25日、政府ソウル庁舎で「第4回、新型コロナウイルス日常回復支援委員会」(日常回復支援委)を開き、最近、深刻化している新型コロナウイルスの状況について対応策を議論した。

 この日の会議に出席したA委員は「段階的な日常回復に転換し、予想より状況が悪化した。今日の会議では防疫パスを拡大して適用し、ワクチン接種率を高めるための案などについて議論した。一時的にでも以前と同様に防疫を強化する必要があるという意見もあるが、韓国政府はこれについては真剣に考慮していない。現在は段階的な日常回復を維持する措置について熟慮している」と述べた。政府関係者も「以前のようにソーシャルディスタンスのシステムに転換することについての議論はあまりなかった」と伝えた。

 防疫パスは、新型コロナウイルスのワクチン接種完了者と新型コロナウイルス音声確認書があれば出入りを許容する制度で、遊興施設と室内体育施設で適用している。最近、新規感染者と重篤患者が大幅に増加し、防疫パスの適用業種を一般の飲食店やカフェまで拡大しようという意見が強まっている。また、青少年がよく利用する不特定多数が利用する施設であるカラオケ、インターネットカフェなどにも防疫パスを適用する案が論議されている。

 医療関係者は「防疫パス拡大の意味は日常を享受するためにはワクチンを接種する必要があるということで、政府が継続して訴えているワクチン接種の速度をさらに上げるということである。未接種者への逆差別に対する議論とワクチン接種率の向上以外に、医療対応システムの構築は政府が別途に解決すべき課題である」と述べた。

 一方、中央防疫対策本部によると、入院中の重症患者数は612人(同日午前0時基準)と、過去最高を記録した。新規感染者も過去2番目に多い3938人となっている。韓国政府は同日、日常回復支援委で議論した内容と新型コロナウイルスの危険度を基に、26日の中央災害安全対策本部会議で段階的な日常回復の推進計画などを発表する予定だ。
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