北朝鮮の公務員射殺事件、国防部の資料「非公開」判決…遺族「情けない政府」=韓国(画像提供:wowkorea)
北朝鮮の公務員射殺事件、国防部の資料「非公開」判決…遺族「情けない政府」=韓国(画像提供:wowkorea)
昨年9月、北朝鮮軍によって射殺された韓国海洋水産部の公務員故イ某さんの遺族が、政府を相手に提起した情報公開請求訴訟判決で、重要情報は非公開とする決定が下されたとして、遺憾の意を表した。

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 ソウル行政裁判所行政11部は12日、イさんの兄イ・レンジさんが国家安保室長・国防部長官・海洋警察庁長を相手に提起した情報公開請求訴訟で原告一部勝訴判決を下した。国家安保室長と海洋警察庁に個人情報など一部を除いた残りの情報を公開するよう命じたが、国防部への請求は却下や棄却決定を下した。

 イさんの法律代理人であるキム・ギユン弁護士は「裁判部が海洋警察庁と国家安保室などに対する情報を公開するようにと判決したことで、この事件関連の青瓦台(大統領府)がどのような指示をしたのか把握できそうだ」とし「初動捜査資料も把握することで、捜査機関が初めに越北と判断して捜査をしたのか、単純な事故死として捜査したのかを知ることができるだろう」と述べた。

 しかし、遺族は国防部に対する情報公開請求を裁判部が却下・棄却決定を下したことについては遺憾の意を表した。イ・レンジさんは裁判が終わった直後「本当に情けない政府で、無能な政府」とし「裁判の結果が惨憺(さんたん)たるものだった」と語った。続けて「罪のない弟を、まるで大きな罪を犯した越北者(自ら韓国から北朝鮮に渡った者)のように責め立てて捜査したことに対して、政府は何の返事もない」と付け加えた。

 遺族側のク・チュンソ弁護士は「"越北した"という政府発表の根拠となる情報は国防部が持っている」とし、「事件の核心情報に対する公開請求を棄却したことで遺憾の意を表さざるを得ない」と強調した。また「政府がイさんを越北者として、イさんの子を越北者の子として烙印(らくいん)を押した」とし、「どんな根拠でそうしたのか遺族の立場で明らかにしてほしいというが、国家機密だという理由で公開を拒否した」と言及した。


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