ソウル駅前の広場に設置された臨時検査所を訪れる市民=2日、ソウル(聯合ニュース)
ソウル駅前の広場に設置された臨時検査所を訪れる市民=2日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の中央防疫対策本部は2日、この日午前0時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前0時の時点から1589人増え、累計36万7974人になったと発表した。市中感染が1578人、海外からの入国者の感染が11人。1日当たりの新規感染者数は前日(1686人)から97人減り、2日連続で2000人を下回った。直前の週末に検査件数が減った影響で感染者数が少なめになっているとみられる。

 

 だが、1日から新型コロナの新たな防疫体制「段階的な日常生活の回復(ウィズコロナ)」が始まり、防疫指針が緩和されたことで新規感染者数が増加する恐れがある。中央事故収拾本部の孫映レ(ソン・ヨンレ)社会戦略班長は、1日当たりの新規感染者数が2~3倍程度に増加するとの見通しを示している。

 これに加え、ウィズコロナへの移行で緊張感が緩んでいる中、先週金曜日から3日間、大都市の繁華街で開催されたハロウィーンイベントの影響も懸念される。

 この日新たに確認された市中感染者1578人を地域別にみると、ソウル市が598人、京畿道が499人、仁川市が112人で、首都圏が計1209人と全体の76.6%を占めた。

 首都圏以外の地域では忠清南道が69人、慶尚南道が54人、大邱市が42人、全羅南道が34人、江原道が29人、釜山市と大田市がそれぞれ28人、忠清北道が24人、慶尚北道が21人、光州市が14人、全羅北道が12人、蔚山市が7人、世宗市が5人、済州道が2人の計369人だった。

 

 一方、海外からの入国者で新たに感染が確認されたのは11人だった。このうち1人は空港や港湾での検疫で判明し、残りの10人は入国後の自主隔離中に陽性と分かった。

 死者は前日から16人増えて計2874人となった。韓国国内の平均致死率は0.78%。重篤・重症患者は347人で、前日より4人多い。

 1日の検査件数は5万5885件だった。ほかに、臨時検査所での検査が11万1593件。


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