サムスン電子=(聯合ニュースTV)
サムスン電子=(聯合ニュースTV)
【ソウル聯合ニュース】韓国のサムスン電子が28日発表した2021年7~9月期の連結決算によると、本業のもうけを示す営業利益は15兆8200億ウォン(約1兆5350億円)で前年同期比28.0%増加した。売上高は同10.5%増の73兆9800億ウォンで、四半期として過去最高を記録した。70兆ウォンを上回ったのは初めて。新型コロナウイルス流行の長期化で業務の非対面化が進んだことで半導体事業が好調だったほか、新型折り畳み式スマートフォン(スマホ)の人気で端末の販売が増えた。 営業利益は半導体の超好況期(スーパーサイクル)だった18年7~9月期(17兆5700億ウォン)に次いで過去2番目の高水準となった。  部門別の営業利益を見ると、半導体部門が前年同期より約5兆ウォン多い10兆600億ウォンを計上した。7~9月期の営業利益の約64%を占める。 同社は、半導体メモリー事業ではサーバー向け製品を中心とした需要に積極的に対応し、データの一時保存に使うDRAMが四半期で最大の出荷量、過去2番目の売上高を達成したと説明。回路線幅15ナノ(ナノは10億分の1)メートルのDRAM、データの長期保存に使う128層のVNAND型フラッシュメモリーの販売拡大を通じたコスト削減で業績が大幅に伸びたと伝えた。 ファウンドリー(半導体受託生産)も世界の顧客を対象に製品の供給を拡大し、業績をけん引した。 スマホ事業を担うIT・モバイル(IM)部門の営業利益は3兆3600億ウォンだった。「ギャラクシーZフォールド3」と「ギャラクシーZフリップ3」の新型折り畳み式スマホが100万台以上を売り上げる大ヒットとなったことが業績に貢献した。 ディスプレー部門は1兆4900億ウォンを計上した。中小型製品は取引先となるスマホメーカーの新製品発売効果で業績が伸びた一方、大型は液晶ディスプレーの販売価格下落などで赤字が続いた。 テレビと生活家電を扱う消費者家電(CE)部門の営業益は7600億ウォン。高級テレビと家電製品ブランド「ビスポーク」のラインアップを本格的に増やしているものの、原材料や物流などのコスト上昇で収益性は低下したと同社は説明している。
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