岸田首相、閣僚たちに原発処理水の海洋放出を徹底するよう指示=韓国報道(画像提供:wowkorea)
岸田首相、閣僚たちに原発処理水の海洋放出を徹底するよう指示=韓国報道(画像提供:wowkorea)

 岸田文雄首相が福島第1原子力発電所に保管している処理水の海洋放出を徹底するよう閣僚に指示した。

 15日の産経新聞によると、岸田首相はこの日、首相官邸で開かれた東日本大震災復興推進会議で「原発処理水の放出について徹底した風評対策を実行していく」と話したという。

 日本政府は多核種除去設備(ALPS)を含む特殊浄化装置を使用して三重水素(トリチウム)を除く放射性物質の大部分を除去したという意味で、「汚染水」ではなく「処理水」という用語を使用している。

 風評対策は、放出決定によるイメージ悪化によって地域住民が被る被害を防ぐためのものだ。

 岸田首相が風評対策の実行を指示したのは、処理水の海洋放出決定を事実上の既成事実として実行に移すための準備に着手したものとみえる。

 これに先立ち、菅前内閣が今年4月に閣議を開き、原発処理水の海洋放出を正式に決定した。

 菅前内閣の後を継いだ岸田内閣も原発処理水の放出政策を変わらず推進する計画を明らかにしたのだ。

 今月4日に岸田内閣が発足して以来、東日本大震災復興推進会議が開かれたのはこの日が初めてだ。2012年発足した復興推進会議にはすべての閣僚が参加する。

 岸田首相は「全員が“復興大臣”という意識を共有し、被災地の復興に向けて全力を尽くしてほしい」と述べた。

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