新型コロナワクチン、交差接種の効果がより高い理由=韓国(画像提供:wowkorea)
新型コロナワクチン、交差接種の効果がより高い理由=韓国(画像提供:wowkorea)
ジョンソン・エンド・ジョンソンの系列会社である、ヤンセンの新型コロナワクチン接種者がブースターショット(追加接種)をする際、モデルナワクチン(mRNA)が、最も効果が高いという結果が出た。韓国政府も12月、ヤンセン接種者のブースターショットは、同一ワクチンではなく、メッセンジャーリボ核酸(mRNA)ワクチンであるファイザーもしくはモデルナを接種することにした。

米国国立衛生研究所(NIH)が450人の志願者を対象とした臨床試験の結果、ヤンセンワクチン接種者がファイザーやモデルナのブースターショットを接種した場合、免疫力が最も大きく増加するという内容の論文を発表したと、13日(現地時間)マーケットウォッチなど外信が報道した。

論文によると、ヤンセンワクチン接種者が、同じヤンセンワクチンを追加接種したとき抗体レベルは4倍増にとどまった。しかし、モデルナワクチンを接種すると、抗体レベルが15日以内に76倍まで跳ね上がった。ファイザーの場合35倍に増えた。

ワクチン開発プラットフォーム間の交差接種が、効果がより高いという研究結果は、今回が初めてではない。アストラゼネカワクチンを1回目、2回目にファイザーやモデルナを接種した場合、より強い免疫反応を示すという研究結果が、ドイツやデンマークなどの研究機関で出ていた。

ヤンセンとアストラゼネカワクチンは、アデノウイルスベクター(伝達体)方式で作られた。

イデモクドン(梨大木洞)病院呼吸器内科チョン・ウンミ教授は「アデノウイルスが細胞に入ることで抗体が生じるが、1回目ですでに抗体が形成され、2回目はよく入らない」とし「このため(アデノウイルスベクター方式をダブル接種にしても)予防能力の大きな差はない」と説明した。

一方、mRNAワクチンをブースターショットで接種すると、既に形成されたアデノウイルス抗体とは別に作用するため、予防能力が最大限になるのだ。このようなアデノウイルスベクターワクチンの欠点を補うため、スプートニクVは、1回目にアデノウイルス26型、2回目は5型を、それぞれ接種して免疫力を高めるように設計された。

交差接種をすると、副反応の可能性が大きいという懸念は、事実ではないというのが専門家たちの説明だ。チョン教授は「ワクチンとワクチンの間の間隔が離れていて、単体での副反応の危険はあるが、相乗効果はない」と述べた。チョン教授も、「症状はほとんど似ていて、副反応の可能性が大きくはない」と説明した。

Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 78