韓国の三養社が腐るプラスチック「PBIAT」を独自開発、事業を本格化へ(画像提供:wowkorea)
韓国の三養社が腐るプラスチック「PBIAT」を独自開発、事業を本格化へ(画像提供:wowkorea)
サミャンサ(三養社)がイソソルビドを活用して独自開発した、生分解性プラスチック「PBIAT」の量産を開始したと発表した。

「PBIAT」は、石油由来の生分解性プラスチック「PBAT」の短所を改善したエコプラスチックだ。原料に使われるイソソルビドはトウモロコシなど植物原料から抽出したでんぷんを化学的に加工して作ったバイオ素材で、化学素材に代わりプラスチックや塗料、接着剤などに使われる。これに先立ち2014年、三養社は世界で2番目にイソソルビドの商業生産技術を確保した。

「PBIAT」は「PBAT」よりもカーボンニュートラルで、土壌での自然分解速度が速い。また少量の原料でも薄くて強度のある製品を作ることができ、プラスチック使用量を抑えられる。

同社は「PBIAT」を、使い捨てビニール袋や土壌の表面を覆う農業用フィルムなど既存の主力市場であるフィルム形態の用途以外に、使い捨て生分解性ストローやテープ用接着剤などへの市場拡大を検討している。

「PBIAT」は「PBAT」より柔軟性がありストローの品質向上に役立つほか、加工過程での不良率低下にも貢献する。また「PBIAT」を利用したテープ用接着剤は、従来の化学素材よりも炭素低減に期待できる。

三養社は「PBIAT」が欧州連合(EU)の生分解性プラスチック規制条件を満たすことから、欧州地域への進出も可能だとみている。

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