文大統領「日常回復を遅らせることはできない…小商工人・自営業者を慰労」

ムン・ジェイン（文在寅）大統領は28日、「小商工人と自営業者の被害が累積し、これ以上余力がない状況で、段階的な日常回復の時間を遅らせることはできない」とし、ウィズコロナの防疫政策に言及した。

文大統領はこの日午前、青瓦台（チョンワデ、大統領府）で国務会議を主宰し、「生業の困難を減らす最も確実な方法は防疫、接種、民生、経済が調和をとれる日常回復の段階に1日も早く進むこと」と明らかにした。

文大統領は、「しかし最近は新型コロナウイルスの急拡散により段階的な日常回復がどれだけ険しい道なのかも実感している」とし、「政府はすべての力量を集中し、新型コロナウイルスの拡散を早期に遮断しながら、われわれの防疫・医療体系の中で状況を管理し、ワクチン接種を加速化して接種率をさらに高めなければならない」と督励した。

文大統領はこれまでの防疫・経済状況を肯定評価した。そして、「これまで政府は国民とともに危機を克服してきた。防疫の先導国でありながら経済危機の克服においても模範国となり、大韓民国の国際的位相も高まった」とし、「自負心を持ってもいい」と述べた。

続いて、「景気より回復が遅い雇用回復の速度も上がっている。5か月連続で就業者数が50万人以上ずつ増加し、先月は新型コロナウイルス事態以前の水準の99.6%まで回復した」とし、「この流れなら雇用もことし中に新型コロナ事態以前の水準に回復できるだろう」と期待した。

文大統領は、「しかし依然として新型コロナウイルスのトンネルから抜け出せず、生業を脅かされている方が多い」とし、「特に新型コロナウイルス事態の長期化で日ごとに困難が増している小商工人・自営業者などの対面サービス業に従事する方たちに重ねて慰労の言葉を伝える」と述べた。