コロナパンデミックの中、韓国ワクチン市場急成長... 前年比30.3%増加(画像提供:wowkorea)
コロナパンデミックの中、韓国ワクチン市場急成長... 前年比30.3%増加(画像提供:wowkorea)
コロナパンデミックが世界中を強打した中、昨年、韓国のワクチン市場が大きく成長した。

8日、食品医薬品安全処が発表した「2021上半期ワクチン産業最新動向集」によると、韓国のワクチン市場は、2020年基準で4億5100万ドル(約500億円)規模であり、前年比30.3%増加した。

韓国のワクチン市場は、2015年から2019年度まで年平均3.2%の成長率にとどまっていたが、新型コロナパンデミックの中、急成長を遂げた。グローバル市場の成長率が0.6%にとどまったことに比べると、著しい成果である。

韓国のワクチン市場が1年で飛躍的に上昇した背景には、SKバイオサイエンス「スカイセルインフルエンザ4価」、保寧バイオファーマ」インフルエンザVIIIテトラ・インフルエンザVテトラ」など、韓国ワクチン企業の4価ワクチン製品の売り上げ増加があった。これらのワクチン売り上げは、平均4倍以上増加したと推定される。

昨年のワクチンの生産、輸出、輸入実績も前年に比べ大幅に増加した。新型コロナウイルスの状況で、インフルエンザなど他の疾病予防のためのワクチン接種の重要性が強調されたためと解釈される。

2020年のワクチンの生産実績は7301億ウォン(約690億円)で、2019年(4812億ウォン)に比べ54.7%増加した。

今後も韓国ワクチン開発ブームは続くものと思われる。韓国国内のワクチン臨床試験および承認は、2021年上半期基準で6件であり、このうち3件が新型コロナウイルスワクチンだった。そのほか、B型肝炎ワクチン、HPV、髄膜炎菌が各1件ずつだった。

一方、グローバルワクチン市場は、2020年度基準で230億6500万ドル規模と集計された。最も大きな市場は米国で130億5000万ドル規模であり、ドイツが19億9600万ドル、日本が18億1500万ドル、イタリアが6億2600万ドルの順となった。

製薬業界関係者は、「コロナパンデミックが世界的に流行した中で、他の疾病に前もって対処するためのワクチン接種訴求力が増加したとみられる」とし「コロナパンデミックが依然として有効な状況で、ワクチン市場の規模はさらに大きくなるだろう」と明らかにした。
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