厚生労働省は29日、沖縄県で報告されたモデルナ社ワクチン関連の異物が、ワクチンを注射器に注入する過程で容器のゴム栓から取れた破片などであることが確認されたと発表した。
これに先立ち、前日(28日)、沖縄県那覇市に設置された広域接種センターで未使用のモデルナ社ワクチンから相次いで異物が発見された。ワクチン接種を準備していた接種スタッフがワクチンが入っていた小瓶1本とワクチンを充填した注射器2本から黒い異物を確認した。この黒い異物が容器のゴム栓のかけらだというのだ
その後、ワクチンを充填した他の注射器1本からも半透明のピンク色の異物が確認された。注射器製造会社はピンク色の異物が元々注射器の中に混入していた可能性を念頭に置いて成分と原因を調査中だ。
厚生労働省は異物が混入していたワクチンの成分には問題がないという立場だ。ゴム栓が滅菌材質で、筋肉に注射しても破片が血管を塞ぐ恐れがないということだ。さらに、容器に入っているワクチンを注射器に充填する際に注射針を斜めに差し込むとゴムの一部が削れる「コアリング」という現象が起きかねないとして、針を垂直方向に刺さなければならないと訴えた。
日本では最近、モデルナ社ワクチンの2次接種を終えた30代の男性2人が突然死亡する事故が発生した。死亡した2人の男性は異物が発見されたワクチンと同じ工程で製造されたワクチンを接種したことが確認された。異物混入が報告された後、厚生労働省が26日に同一生産工程のワクチン約163万回分を使用しないような措置を取ったが、2人はこの措置以前に2度目の接種を受けた。
死亡した2人の男性のうちの38歳の男性は15日に接種を受け、体温が38.5度まで上がった。17日には熱は下がったが、18日に自宅で死亡した。30歳の男性は22日に接種を受け、翌日発熱で仕事を休んだ。24日に回復して出勤して帰宅後に眠りについたが、翌日の25日に死亡した。現在、接種と死亡との因果関係は明らかにされておらず、今後の専門家検討会で評価する予定だ。
Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 84