南北軍事境界線に近い京畿道・坡州から眺めた北朝鮮の開城=9日、坡州(聯合ニュース)
南北軍事境界線に近い京畿道・坡州から眺めた北朝鮮の開城=9日、坡州(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の統一部当局者は10日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)の妹、金与正(キム・ヨジョン)党副部長が韓国と米国の合同軍事演習を非難する談話を出したことに関し、「韓米演習に対する北の従来の立場を重ねて明らかにしたもの」として、「談話の意図や北の今後の対応については現時点で予断せず、今後の北の対応などを綿密に注視しながらあらゆる可能性に備える」と述べた。

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 北朝鮮の挑発の可能性に関しても「予断しない」とした上で、「重要なのはいかなる場合でも朝鮮半島の緊張が高まってはならないということ」と強調。「最近両首脳の親書交換で確認した朝鮮半島の平和定着と南北関係発展に向けた意志が尊重されることを望む」と述べた。

 金与正氏は談話で、「南朝鮮(韓国)当局者の背信的な振る舞いに強い遺憾の意を表す」と非難。米国に対しては「米政権が言う『外交的関与』と『前提条件のない対話』は侵略的な本心を隠すための偽善にすぎない」と批判した。

 金与正氏は今月1日にも「現在のような重要な時期に行われる軍事演習は北南(南北)関係の将来をさらに曇らせる可能性がある」と警告する談話を発表した。


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