電気バイク導入やプラスチック削減、韓国の宅配にESGブーム(画像提供:wowkorea)
電気バイク導入やプラスチック削減、韓国の宅配にESGブーム(画像提供:wowkorea)
コロナ禍において便利な配達は必須のサービスだ。しかしあふれる使い捨てプラスチックごみとバイクによる排気ガスで、環境被害への懸念も高まっている。これを受け宅配企業が、ESG(環境・社会・企業統治)経営ブームに合わせたエコな配達と包装の方法を模索している。

宅配サービスの「クーパンイーツ」は、宅配サービスで初めて電動バイクを導入した。現在、ソウル市のソチョ(瑞草)・カンナム(江南)地域においてテスト中で、近く約20台に拡大する計画だ。

宅配市場の拡大によりエコな運送手段への変化が、Eコマース(電子商取引)業界から宅配業界へと拡大している。オンラインショッピングモールを手掛けるSSGドットコムは昨年末から、現代グロービスと提携しコールドチェーン(低温物流)機能を備えた電気配送車両を導入し、試験運用を行っている。クーパンも2019年、テグ(大邱)市の配送拠点に充電スペースを設置し「電気クーパンカー」の試験サービスを開始した。さらに現代百貨店も7月末に生鮮食品の即時配送サービスを開始するため、現代自動車グループと提携して電気トラック基盤の「移動型マイクロフルフィルメントセンター(MFC)」を導入する。

一方、使い捨てスプーンやフォーク、箸の使用を減らすことで、プラスチックごみを削減するための努力もまた進んでいる。「配達の民族」を運営するウーワ・ブラザーズは最近「ベミングリーン」の商標権6件を出願した。エコプロジェクトやキャンペーンを進めることを決め、これに名称をつけたもの。「配達の民族」の利用者は注文時、使い捨てスプーン、フォーク、箸を受け取らないことを基本設定とし、以降は自分がどれほど使い捨て品を受け取らなかったか確認できる。

「配達の民族」はまた6月、社団法人自然循環社会連帯と提携し、自営業者を対象としたエコ教育「グリーンクラス」を開始した。食堂で食べ物やプラスチックごみを減らすノウハウを今共有するものだ。

このほか「ヨギヨ」を運営するデリバリーヒーロー(DH)コリアも6月、飲食店のパートナーを対象に、店舗で実践可能な環境保護方法とごみの分別方法を伝えるエコ外食業ライブ講義「エコ配達クラス」を行った。



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