文大統領の「文化特使」になった「BTS」……ファンは「兵役免除してやって」(画像提供:wowkorea)
文大統領の「文化特使」になった「BTS」……ファンは「兵役免除してやって」(画像提供:wowkorea)
韓国の男性グループ「BTS(防弾少年団)が「未来の世代と文化のための大統領特別使節」に任命され、兵役免除が適用されるのか再び話題になっている。

BTS(防弾少年団) の最新ニュースまとめ

 青瓦台(チョンワデ)の「国民請願」掲示板に22日、「米ビルボードを制覇したBTSの兵役免除を請願します」というタイトルの請願が書き込まれた。

 請願人は「BTSはこれまで4曲でビルボード1位となっており、今週まで7週連続でビルボード・チャートで1位を獲得している」とし、「来週も『Permisshon to Dance』という曲で1位獲得が有力視される」と説明。

 それにつづいて「兵役免除がなされれば、日本との『独島(竹島の韓国名)問題』、中国の『東北工程問題』などのセンシティブな問題も文化の力で克服できると考える」と主張した。

 そうしたうえで「だが、兵務庁は『入隊延期』程度の発表ばかりで、何の反応もないようだ」とし、「これはスポーツ界で補欠選手がベンチに座っているだけでも兵役免除になることを考えると、不公平な対応だと思う」と指摘した。

 さらに「経済効果とともに大韓民国の良いイメージを6大陸の各地に伝えたBTSこそ、兵役免除を受けなければならないと考える」と強調した。

 今月21日、青瓦台はBTSを「未来の世代と文化のための大統領特別使節」に任命したと発表した。

 同日、パク・キョンミ青瓦台報道官は記者会見で、「韓国が持続可能な成長など未来の世代の国際的テーマをリードし、国際社会での重要なポジションに見合った外交力を高めるためのサポーターとして、使節団に任命した」とし、「ポストコロナ時代を国際的にリードしていくことにも貢献してくれるだろう」と話した。

 これにより、BTSは今年9月、ニューヨークで開かれる第75回国連総会などの主要国際会議に出席する。

 パク報道官は「BTSの歌に込められた癒しのメッセージ、多様な人種の共存と和合を目指すメッセージは、世界の連帯と協力を通じてコロナ禍を克服しようとする大韓民国の姿に通じるものがある」とし、全世界の青年たちに向けた癒しと希望のメッセージを伝える予定だと話した。

 このニュースを知った「BTS」のファンたちは喜びながらも、「これだけやってるんだから、兵役免除を認めてやれよ」といった反応を示しており、兵役免除問題が再び話題となっている。

 韓国政府は2019年の第95回「国政懸案点検調整会議」において、「BTS」など大衆文化アーティストが国のイメージアップに貢献していることから、大衆芸術分野にも「芸術要員」の範囲を拡大しなければならないとする要求について議論していた。

 しかし、政府は「代替服務」を減らして兵役義務履行の公平性を高めるという基本的な立場に合わないとの理由で、検討対象から除外したと発表していた。

 「BTS」のメンバーたちは去年11月、記者会見で兵役に関する問題について、「国に呼ばれればいつでも応じる。大韓民国の青年として、兵役は当然の義務だ」と話している。

 しかし、去年12月に「BTS法」と呼ばれる兵役法改正案が公表され、「BTS」は満30歳まで入隊延期が可能になった。

 現行法によると、兵役判定検査を受けて入営対象者となった男性は、大学院の修士課程に在学中の場合は27歳までに入隊しなければならない。博士課程の場合は28歳までに入隊する。

 大衆文化の分野で功績のある者は、満30歳まで入隊を遅らせることが可能になる。ただ、国防部は入隊延期が乱用されないよう、延期対象者の範囲を最小化し、今後の大統領令改正に反映させる計画だ。また、改正法には、品位を損なう行為を行った場合には延期が即刻取り消されるという規定も加えられた。

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