3000トン級の潜水艦「安武」。「安武」とは鳳梧洞戦闘(1920年、日本に対する武装独立闘争)で日本軍を打ち破ったとされる人物だ。(画像提供:wowkorea)
3000トン級の潜水艦「安武」。「安武」とは鳳梧洞戦闘(1920年、日本に対する武装独立闘争)で日本軍を打ち破ったとされる人物だ。(画像提供:wowkorea)
2020年11月、巨済玉浦造船所で3000トン級の潜水艦の進水式があった。これにより韓国は20隻の潜水艦を保有することとなった。進水した潜水艦の名前は「安武」艦だ。「安武」とは鳳梧洞戦闘(1920年、日本に対する武装独立闘争)で日本軍を打ち破ったとされる人物だ。

2021年現在、韓国が保有する潜水艦20隻の艦名は以下の通りだ(最新順)。

「安武」艦 → 抗日人物
「島山 安昌浩」艦 → 抗日人物
「申乭石」艦 → 抗日人物
「李範奭」艦 → 抗日人物
「洪範圖」艦 → 抗日人物
「柳寛順」艦 → 抗日人物
「尹奉吉」艦 → 抗日人物
「金佐鎭」艦 → 抗日人物
「安重根」艦 → 抗日人物
「鄭地」艦 → 抗日人物
「孫元一」艦 → 抗日人物
「李億祺」艦 → 抗日人物
「羅大用」艦 → 抗日人物
「李舜臣」艦 → 抗日人物
「鄭運」艦 → 抗日人物
「李従茂」艦 → 抗日人物
「朴威」艦 → 抗日人物
「崔茂宣」艦 → 抗日人物
「李阡」艦 → 抗モンゴル人物
「張保皐」艦 → 海上貿易家

「李阡」艦と「張保皐」艦を除けば、全ての艦名が抗日人物だ。

日帝時代の独立運動家、高麗もしくは朝鮮時代の武将など、日本を相手に戦った人物らで布陣した。象徴的に一人二人程度の抗日人物であればまだしも、全20隻中の90%にあたる18隻の艦名を抗日人物で充たした。正常でない。

強いて人名を艦名で使おうというのであれば、無くなった「日帝」などをターゲットにするのでなく、現存する脅威である「北朝鮮」をターゲットにしてこそ正常だ。しかし6・25(朝鮮戦争)の際、大きな活躍をしたペク・ソニョプ(白善ヨプ)将軍やキム・ソクウォン(金錫源)将軍などの名前にちなんだ「白善ヨプ」艦や「金錫源」艦等は全くない。

でなければ、米国の「ワシントン」艦、「リンカーン」艦、「アイゼンハワー」艦、またはフランスの「ドゴール」艦などのケースのように、歴代大統領の名前を付けるケースが世界的に珍しくないので、このようにして然るべきだ。

しかし韓国はどういうわけなのか、建国大統領と漢江の奇跡をなした大統領の名前にちなんだ「李承晩」艦や「朴正煕」艦さえ未だに無い。今日の韓国人の歴史認識が如何に歪曲された状態にあるのか、端的に語ってくれる奇形な様だ。

潜水艦だけでない。韓国の代表的な強襲揚陸艦(2005年進水)の艦名は「独島」艦だ。日本を意図的に刺激しようという意地が感じられる。

海軍の部隊員らは服務期間中終始、うんざりするほど艦名を自ら語りもし、他人が語る声(艦名)を聞かされる。ところでその艦名が反日性・抗日性を帯びたものであれば、自らも知らぬ内に主敵を日本と錯覚させられる可能性はないだろうか?

反日性の艦名は一種の「ガスライティング(gaslighting、他人の心理を操ること)」効果を呼び起こし得もする。反復的に「艦名」を語って聞く内に、主敵の概念が紛らわしくなる混乱(北朝鮮か?日本か?)が発生する可能性を排除できないという話だ。

2018年に韓国海軍が日本の哨戒機に向かって火器管制レーダーを照射したのも、このような現象(主敵の混乱)の一環であるかもしれない。

話を完全に変え、万が一、日本の海上自衛隊の潜水艦の艦名が「豊臣秀吉」艦、「宇喜多秀家(日本の武将)」艦、「伊藤博文」艦、「竹島」艦などとなっているとしたら、韓国はどんな気分になるだろうか?

現在は存在もしない対象(日帝、中世日本)をターゲットとして反日性の艦名に固執するのは、韓国海軍に主敵の概念に混乱を招来させしめて、自由陣営の日本を不必要に刺激する時代錯誤的な「反日小児病」であるとしか見えない。

※この記事は韓国の保守論客ファンドビルダーさんの寄稿文を日本語に翻訳したものです。韓国メディアには既に韓国語版が公開されています。翻訳の正確さに対する責任は当社にあります。

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