済州フォーラムで演説する潘氏=25日、西帰浦(聯合ニュース)
済州フォーラムで演説する潘氏=25日、西帰浦(聯合ニュース)
【西帰浦聯合ニュース】潘基文(パン・ギムン)前国連事務総長は25日、韓国南部の済州島で開かれている「済州フォーラム」で演説し、「昨年、新型コロナウイルスが発生した際、各国は自国だけを考えていた」として、世界的な危機に対する各国の協力を呼び掛けた。 また、「新型コロナウイルス危機は世界的な危機が発生するとどうなるかという予告編を見せた」とし、「危機から学んだ教訓を活用し、気候変動に対応しなければならない」と強調した。 一方、フランスのオランド前大統領はホログラムを使った映像メッセージを寄せ、気候変動に対応するための国際的な取り組みの必要性を強調。11月に英グラスゴーで開催される第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)で温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」より高い目標を設定するよう促した。 潘氏もCOP26で各国が「強力な政治的な意志」を示す必要があるとし、「約束は政治的な指導者によって守られるべきだ」と述べた。 パネリストとして出席した元喜龍(ウォン・ヒリョン)済州道知事は「気候変動の最大の被害者は若い世代」だとし、「若い世代が気候変動に関する意思決定に参加すべきで、より多くの機会が与えられなければならない」と強調した。
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