仁川国際空港を出発するソン・キム氏(中央)=23日、仁川(聯合ニュース)
仁川国際空港を出発するソン・キム氏(中央)=23日、仁川(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】米国のソン・キム北朝鮮担当特別代表が23日、5日間の韓国滞在を終えた。  キム氏は同日、仁川国際空港で報道陣に対し「文在寅(ムン・ジェイン)大統領を含め、多くの(韓国)政府関係者と素晴らしい議論をした」と述べた。 一方、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)の妹、金与正(キム・ヨジョン)党副部長が米国の対話の要求に応じないことを示唆するメッセージを出したことや、北朝鮮問題を議論する韓米作業部会(ワーキンググループ)の終了に対する質問には答えなかった。 19日に韓国入りしたキム氏は、21日に韓国、韓日の北朝鮮担当高官と協議を行い、北朝鮮に条件を付けずに対話に応じるよう促した。 22日には、韓国の外交安保専門家との懇談会で「北を対話のテーブルに引き出すためのインセンティブはない」との趣旨の発言をしたとされる。 キム氏とともに来韓したチョン・パク北朝鮮担当特別副代表は、23日も韓国政府関係者との協議を続けた。 パク氏はこの日午前、韓国統一部のキム・ジュンピョ統一政策協力官と面会。対北朝鮮政策を巡る局長級会議を行った。前日に行われたキム代表と崔領ジュン(チェ・ヨンジュン)統一部次官の高官協議を受けての実務協議の性格が強く、北朝鮮情勢に対する両氏の判断と、南北離散家族の再会や人道主義に基づく協力問題など対北朝鮮政策について詰めの調整が行われたもようだ。
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