菅義偉首相は 日韓首脳会談について「国と国との約束が守られない状況で、その環境にはない」と語った(画像提供:wowkorea)
菅義偉首相は 日韓首脳会談について「国と国との約束が守られない状況で、その環境にはない」と語った(画像提供:wowkorea)
菅義偉首相は 日韓首脳会談について「国と国との約束が守られない状況で、その(首脳会談をする)環境にはない」と語った。

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これは 元徴用工に関する日本企業への賠償責任を問う韓国大法院(最高裁)の判決や、元慰安婦に対する日本政府の責任を明示した判決など「歴史問題を解決すべきだ」という立場を改めて強調したものとみられる。

菅首相は13日(現地時間) 英コーンウォールで開催されたG7(先進7カ国)サミットを終えた後、同行している記者団に 先のように語った。日韓両国の関係が歴史問題を取り巻き なかなか解決されない状況の中、今回のG7サミットをきっかけに 日韓または日米韓の首脳会談が行われるか注目されていたが、不発に終わった。

外交関係者たちによると、最後まで韓国政府は 日韓首脳間の会談を推進しようとしていたが、日本側が それに応じなかった。今年後半には 韓国裁判所による日本企業の韓国内資産売却命令が出るものと予想されている状況の中、「両国の首脳会談はできない」という立場を明らかにしたものだとされている。日本政府は 韓国司法府の判断に対して「1964年の日韓基本条約と2015年の日韓慰安婦合意などに違反したものだ」と主張している。

米国も ジョー・バイデン米大統領が加わる3者会談を推進しようとしたが、日本が難色を示したことが伝えられている。

ムン・ジェイン(文在寅)大統領は 自身のSNSに「菅首相との初対面は、日韓関係の新たな始まりとなる貴重な時間だった。ただ 会談へと繋がらなかったのは残念に思う」と伝えた。

一方 G7サミット直後も、日韓両国の神経戦は続いている。日韓両国政府によると、菅首相と文大統領は 今回のG7サミットで2度 会っている。12日の拡大会議の前に 文大統領は菅首相にあいさつをし、同日の晩餐の場で 両者は約1分間対面した。

菅首相は記者たちに「(文大統領が)あいさつをしに来たので、私も失礼のないよう あいさつした。バーベキュー(晩餐)の時も(文大統領が)あいさつに来た」と語った。

このことについて 日本のメディアが「文大統領が菅首相に近づき、非常に短い時間 簡単なあいさつを交わした」と報道したことで、これに 韓国政府は反発した。

韓国外交部(外務省)のチェ・ジョンムン(崔鍾文)第2次官はこの日、韓国のラジオ番組に出演し「誰が先にあいさつしたとか、ああだこうだいうことからして、野暮ったい」と批判した。

つづけて「ラウンジや晩餐の場では、先に目に入った首脳が、他の首脳に近づき あいさつをし 色々な話を交わすなど、自然な流れで対話へとつながっていく」と語った。

また 日韓首脳会談が行われなかった理由については「多国間会議の日程が目一杯であったため、日程の調整がうまくつかなかった」と説明した。

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